On the road~青山繁晴の道すがらエッセイ~

2016-02-21 10:47:51
この日時は本エントリーを書き始めた時間です
Comments (3)

著名人のマナー

▼京都の独立講演会に向かうために、今日も新幹線に乗っています。日帰りですから、昨日と合わせると新幹線四往復ですね。
 ここ18年間ぐらいのぼくは、ほぼ毎日、新幹線か国内便の飛行機、あるいは国際線の飛行機に乗っています。
 実際、もの凄い頻度です。
 年末年始を含めて休みはただの1日もありませんでしたから、単純計算では18年×365日分=6570回の頻度ということになりますが、国内はもちろん国際線でも日帰りがあり、1日に4回から6回という日もさして珍しくはないですから、乗らなかったわずかな日を考えに入れても、この少なくとも3倍以上になるのではないでしょうか。

 これだけ乗っていると、さまざまなバッド・マナーに遭遇します。
 ぼくは、目に余る公共マナーの侵害があれば座視しないで、ご注意します。
 ただし、乗り物に乗っているときの自分の都合で注意したりは決してしません。
 自分は仕事に集中したくて、あるいは眠りたくても、旅行を楽しんでいる人の都合やいろいろにみなさんの事情があります。あくまで公共という視点から、注意せざるを得ないときに限って注意します。


▼きのう2月20日土曜の夜、名古屋から東京行きの「のぞみ」に乗ったとき、一緒に乗ってこられた4人の男女が、ぼくと独研 ( 独立総合研究所 ) の同行者の通路を挟んだ隣で、席の向きを変えて、2対2の向かい合わせに座られました。
 こうしたとき、ほぼ間違いなく相当に賑やかになります。
 しかし、そもそも乗客が楽しめるようにJRが座席の向きを変えられるように作っているのだし、新幹線の車中で対話を禁じられては、まさしく話になりませんし、ふつうは我慢します。
 ゆうべも、凄まじい疲労のなかで仕事をせねばならないので困ったなとは思いましたが、たまに旅行をされる人たちかも知れないしと、楽しさを傷つけてもいけないと、そのままにしました。
 ただ、周りが吃驚(びっくり)するぐらいの大声で、何かの宴会ゲームのようなことに興じるわ、騒ぎに騒いでいます。

 きょうも新幹線に乗っていて、たまたま同行者が昨日と同じだから、ふと「きのうはちょっとうるさかったね」と言うと、滅多に周りの騒音を気にしないタイプの同行者が珍しく「はい、ひどかったです。いくら何でも、ひどすぎました」と答える。
 そして「社長は知らないでしょうけど、あれはテレビの『笑点』に出てる有名な落語家さんですよ。SさんとTさんです、男性二人は。…女性の方は誰だか分かりませんけど」と言った。

 念のためスマホなどで確認してもらったけど、「間違いありません。男性は、この二人です。最後は、若い男性マネージャーがやって来て、荷物とか降ろすみたいにしていましたよ」
 これは話が違う。
 笑点は、たいへんな人気、長寿番組ですね。
 つまりは、出演者がエライというまえに、たくさんの視聴者に支えられているのですね。
 その支えられている人たちが、ああやって一般の人たちに、あからさまな迷惑を掛けてはいけません。

 ぼくは子供の頃に、やっぱりこの笑点を視ていたけど、今はまったく視ません。
 だから、お二人が著名な落語家であることにまるで気づかなかった。
 気づいていれば、ぼくの名を述べたうえで、ご注意を差しあげました。

 お二人の振るまいは、人のこと、周りのことを考えている気配は、カケラもありませんでしたね。いったい、誰に支えられての成功でしょうか。
 ご当人たちがこの地味ブログをお読みになる可能性は限りなくゼロに近いでしょうが、テレビ局のスタッフとか関係者の中には、お読みになる人もいらっしゃるかもしれません。
 万一、お読みになれば、ご当人たちにお伝えください。もうほんの少し謙虚になっていだけませんか、と。

 もしもご当人たちに反論があるのなら、いつでも、どこでもお受けします。真正面から、どうぞ。


 
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著名人Sさんがラジオで【むちゃらくちゃら】
2016-03-02 12:00:38
たった今、青山さんが新幹線で遭遇されたSさんがパーソナリティーを務めるラジオ番組で
新幹線で騒ぎすぎてお叱りを受けたとの発言をされていました。
同じ新幹線に乗り合わせていたお客さんが、後から苦情を入れたのだと思います。

話は変わりますが、先日、国民的アニメ番組で青山さんの『脱私即的』を連想させる内容を視聴しました。
アイススケートの上手な小学生の男の子が見知らぬ男の子とアイススケートで勝負するという内容です。
1週間後の勝負の日にその男の子が想いを寄せるクラスメートの女の子が観戦に来ることを知り、それまでとても優雅に舞っていたジャンプが全く飛べなくなります。そして1週間練習を続けるも結局一度もジャンプできず、本番でも転び相手に負けてしまいます。しかし、勝負が終わり、もうどうでもいいと考え始めた途端に以前のように華麗なジャンプを決めることができる、という内容です。ほんの7〜8分の内容です。
これはまさに青山さんが普段からおっしゃっている私欲を捨て、本来の目的に即くことが如何に大事かを改めて感じる瞬間でした。
私はこの番組を家内と子どもと観ていましたが、青山さんの完全な受け売りで誠に恐縮ですが、『本来の目的だけに即く』ことの重要性を説きました。(子どもはまだ3歳なので理解はできていないでしょうが)
私の勝手な想像ですが、原作者はきっと青山さんの座右の銘をご存知でそれをアニメに反映させたのでは?と思います。
もし原作者が青山さんのことを全くご存知ないとすれば、青山さんのお考えが如何に普遍的で、重要な哲学であるかを証明しているのだと思います。
長文失礼しました。
ン十年前のバスの中【タダユキ】
2016-02-23 10:31:48
私が小学生だった頃、バス通学でした。
4年生か5年生の、調子に乗りがちな時だと思いますが、ある日の帰宅時、その日の出来事や一緒に帰る友人の組合せなどで、帰りのバスの中で騒ぎ気味だったのです。
(自分で意識もしていたと思いますが、その後母から怒られたことで記憶に残っているのだろうと思います。いつも騒いで乗っていたということではないです)

当時、母は日々パートに行っていたのでそもそも同乗している可能性など考慮していませんでしたが、その日はなぜか同乗していて、騒ぎ過ぎについて降車後、怒られましたw。と同時に恥ずかしく思ったことを覚えています。

 
 笑点の出演者のSさん、Tさんが誰かは想像するだけですが、同郷の年上の出演者もいそうです。
同番組は、母の大好きな番組でもあります(日曜日に出かけても、運転手である私としては放送に間に合うように帰宅するよう考慮して予定を組むほど)。

新幹線車内の出来事、いつものことではなく、たまたまだった(調子に乗っちゃった)、と思いたいですね。
それにしても良い大人なんだから、さらにいえば有名人なのだからなおのこと、マナーは大事ですね。

元職場の女上司さんの「アンタチッ(あなた達)!、目は面(ツラ)の看板じゃないよッ!(常に目配り気配りが大事)」
というのを思い出しました。
油断大敵【堀尾宜史】
2016-02-21 11:55:35
日々気を付けていないと同じ事をしそうです。
陛下の先日のフィリピンのお姿と重なる様歩める様
自戒の毎日です。

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