On the road~青山繁晴の道すがらエッセイ~

2017-01-25 04:06:32
Comments (7)

原稿を書くということは、気がつけば…

…生きるのと同じこと。
 それぐらい、ぼくにとっては書く、執筆する、文字を連ねていくのは、日常の隅々まで食い込んでいる営みです。

 ぎーんの今も、シンクタンクの社長だった去年夏までも、三菱総研の研究員だった当時も、そして共同通信の記者だった19年のあいだも、とにかく社会人になってからずっとプロフェッショナルな書き手であり続けてきました。
 しかし、これだけいろいろ同時進行で多種多様な仕事を不肖ながらやっていると、やっぱり、原稿の〆切に遅れそうになることがあります。
 そのために、さまざまな編集者、校正者、印刷所のかたがたの好意ともの凄い努力で、〆切を延ばしてもらうことがありました。
 おかげさまで、穴を開けたことは一度もありません。
 穴を開けるとは、たとえば論壇誌だったら電車の中吊り広告や、新聞広告には書き手の名前と記事のタイトルが載り、その論壇誌の目次にも載っているのに、記事が無い! という恐るべき事態です。
 これを一度でもやれば、ふつうはプロの書き手としては、ジ・エンド、おしまいです。
 何があっても、とにかく最後の最後には間に合わせる。これを続けていられるのは、編集者をはじめとするみんなのささえの、ほんとうに、おかげです。

▼それでも今月号の「月刊Hanada」(飛鳥新社)ほどには、危機的な状況は無かったです。
 沼ちゃんという仏さまのような若手編集者が、個展のさなかのぼくのために、印刷所と交渉してくれて、間に合いました !
 というか、原稿をどうにか書きあげたあと、ゲラ直しがさらに一段とキビしかった。まったく時間が取れないのです。
 ほんとうは、個展の控え室で、みなさんにサインする合間にゲラ直しをやっていて、頭の切り替えがたいへんでした。
 しかし、それもこれも編集者、校正者、印刷所のみなさんが待っていてくれたからこそ、無駄な努力にならずにすみました。

 こうして、連載エッセイの「澄哲録片片」(ちょうてつろく・へんぺん)は今月号、西暦2017年3月号にも、無事に載っています。
 これは明日、1月26日から書店に並びます。

▼そして今日、1月25日には、新潮社から今月末に発刊となる「大直言」(ネット上の予約は例えばここ)、百田尚樹さんとの対談本が届きました。
 思いがけないほどに、綺麗(きれい)な仕上がりの本です。
 よかったら、書店で手に取ってみてください。

▼ぼくが今、自著のうち、いちばん読んでいただきたい2冊、「ぼくらの哲学」(飛鳥新社、たとえばここ)と「アメリカ・ザ・ゲンバ America at the Scenes」(ワニブックスPLUS新書、たとえばここ)も、思ったより多くの方に読まれていて、正直、うれしいです。
 ひとり多く、読まれるということは、一緒に考える機会がひとつ増えること。
 凄いことです。

 写真は、議員会館の自室に置いた、つまり届いたばかりの「大直言」です。



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逢う、みどりに。【杉田 IDC:0826】
2017-01-27 02:16:28
(長い文章なので、お仕事に支障のない時に読んでください)

はじめての神戸と京都行きは、祈りの旅にしたい。
そう考え、京都入り前の1/17に阪神・淡路大震災の追悼のため、神戸へ向かいました。

伊丹空港から神戸まではバスに乗りました。
車窓から雪化粧をした山々が観えたので、もしかして六甲山かなと思いました。

バスを三ノ宮駅で降り、生田神社と湊川神社にお参りしました。
湊川神社は、幕末の志士たちゆかりの神社なので立ち寄ることができてよかったです。
そのあと、北野地区にある文具屋さんへ行きました。

今回の旅で神戸に立ち寄る目的のひとつは、ある万年筆のインクを買うためでした。
ナガサワ文具センターさんの「Kobe INK物語」シリーズというもので、神戸の街の景色をテーマにしています。
私が買いたかった色は、「六甲グリーン」でした。
大震災で神戸の街の景観は変わってしまっても、六甲山の緑は変わらない。
その想いを、色にあらわしたそうです。
シリーズ最初の色として、ふさわしい色だと感じました。
「六甲グリーン」の深い緑色は、すべてを包む包容力を感じさせます。

悲しい震災があっても、変わらずにいてくれる六甲山をこころのよりどころにしてがんばろうとした神戸の人たちの想いが伝わってきます。
お店の方と、1/17という日に来れたこと、素敵な色たちに魅かれたことなどを伝えることができました。

丘の上から神戸の街を観た時、こんなきれいな街が地震によって壊れていたなんて、信じられませんでした。
私のいちばん好きな色は、緑色です。
このすてきな六甲山の色に、神戸の地で出逢えて、しあわせです。

次の日は、いちばんの目的、大雅堂で青山さんの作品を観ました。
白梅の塔お参りで知り合った子と待ち合わせをして。
久しぶりに逢えて、楽しい時間を過ごしました。

作品で、いちばん氣に入ったのは、「逢」です。
緑色の線が、ひとつの点のまわりを銀河のように取り囲んでいる。
そのかたちは丸いところもあるし、四角のところもあってすべては同じかたちじゃない。

だけど、線はなじんでいて、まんなかの一点はととのっている。

「にんげんとにんげんが自由でいるためには、これがいいかたちなんだ」と感じました。
ひとりひとりが考えは違っても、ひとつの目的のために力を合わせる。
青山さんがいつもみんなに伝えたいことが、この作品に込められているような氣がしました。
また、両手で「ほうよう」されているようでもあります。
かたちだけじゃなく、色にも魅かれた作品でした。

青山さんが来廊されるまで時間があったので、友達とふたりで霊山神社へ行きました。
幕末の志士たちの眠るお墓では、晴れた空のもと、やさしい風が吹きました。
龍馬さん・慎太郎さんも、この場所から同じように京都の空を観ているのかなぁ。

個展に行った翌日は、香雪軒を訪れました。
母への誕生日プレゼントを買うために。
ご主人・奥様とお話しし、ずいぶん長居をしてしまいました。
筆のことだけではなく、お店に来てくれるお客さんたちのことをうれしそうに話すお二人が、好きになってしまいました。

試し書きをすると、こころの内側にあるものを表現してくれる筆のように感じます。
自分にも筆をいくつか買いました。

どうしても行きたかった詩仙堂にも、立ち寄りました。
門の前に立つと、小鳥が出迎えてくれました。
詩仙の間ではお香の香りがほのかにして、そこから別な世界につながっている合図のように感じました。
詩仙堂の中にいる時、私の耳に聴こえてきたのはドビュッシーの「月の光」でした。

独り茶室に座ると、外と内をへだてる扉がなくて寒いはずなのに、あたたかかったです。
月の光の下にいるような、いつまででも座り続けていたい場所でした。

詩仙の間入り口で、焚かれているものと同じお香や本を買いました。
その時、受付のおじいさんとお話しをし、「詩仙堂に以前、盛岡出身の尼さんがいましたよ」と教えてもらいました。
詩仙堂と、ちょっとこころの距離が近くなったようでうれしかったです。

庭を散策しているといつのまにか、雪がはらはらと舞ってきました。
その景色が、とても美しいと感じました。
湊川神社に祀られている楠木公ゆかりの場所近くでもあることにも、縁を感じる拝観でした。

日光・月光菩薩像を拝観するため、東寺にもお参りしました。
天氣が崩れ始め、雨がぽつぽつ降っていました。

堂内詰所で金堂のポストカードを売っていたので、守衛さんに話かけました。
すると「今日初めてのお客さんです。売れなくてどうしようかと思っていたんです」と言われました。
そこから話がはずんで、いろいろなことをお話しすることができました。

堂内がとてもきれいに掃除されていたので、私は守衛さんにお礼を言いました。
「お堂の警備ときれいにお掃除をしていただいて、ありがとうございます」と告げました。
すると、守衛さんの瞳がキラキラと輝くのがわかりました。
東寺の警備に、ほんとうに誇りを持って働いているのだなぁと感じました。
訪れる人たちに、東寺の美しい姿を観てほしいという願いを持っているようにも感じました。

堂内のはしごは内側から瓦交換するためにあること、2~3年前から鳩が住み着いているけれど殺生はできないのでそのままにしていること、東寺にはあまのじゃくがいたるところに隠れていることなどを教えてもらい楽しいお話しができました。
また、京都観光をするのに便利なパンフレットを置いている場所を教えてもらいました。
「そのパンフレットを持って帰って、また京都に遊びに来てください」とうれしそうに言ってくれたことが、こころに残りました。

私たちが薬師如来の正面で話をしていると、翌日の弘法市のために作業が始まりました。
普段は開かないお堂正面の扉をあけ、お賽銭箱を設置するところでした。

外は雨模様だったのに、扉を開けた時は雲のあいだから夕焼けの光が観えました。
それまで薬師如来と菩薩像は、暗闇で照明があたる幻想的な雰囲氣から、陽の光で神々しい姿に変わりました。

月の光から、日の光へと姿を変える瞬間を観たように思えました。

差し込んできた光はほんとうに美しく、やさしい光でした。
守衛さんたちと観たその光景を、私は一生忘れないと思います。

守衛さんに別れを告げ、南大門から金堂を観ると、さっきの扉は閉じられていました。
少しさびしかったけれど、夢のような光景が思い出されて、また訪れたい場所のひとつになりました。

東寺をあとにし、旅の終わりに大雅堂で作品をもう一度鑑賞しました。
いちばん氣に入った「逢」を買おうかどうか、一度目に鑑賞した後に考えていました。
作品の前に行くと、やっぱり売れていました。

でも作品を手にするかわりに、作品のイメージのような素敵な出逢いをいくつも経験することができたのかなと思っています。

今回の旅では、芸術をきっかけに自分自身が新しく生まれ変わったような感じがします。
現代アートを観たことで、文字・言葉をもっと大切にしたいと思いました。
万年筆のインクと香雪軒の筆を使って。

個展を開催していただき、ありがとうございます。

追伸:今月号の『月刊Hanada』は、個展の合間に仕上がったものとのこと。
   大事に読みたいです。
「またか…」としか言えず【こっくり悠流】
2017-01-26 22:11:48
月刊WILLまでもが捏造をやらかすとは……溜息しか出ないですね
アパホテルが屈したかのような記事と言い……空しいですね

さらには韓国の地方裁判所で「仏像を返せ」なる判決が出ておりました。
本来なら対馬のお寺さんに所有権があるはずです。
これには腹立たしさをも罰当たりをも通り越しました。

何とか巻き返す方法があればいいのにと思ってしまいます。


駄文失礼いたしました
「米中もし戦わば」by ピーターナヴァロ【ビッグマック】
2017-01-26 01:44:15
二回目の投稿です。(海外在住66歳のジジイです)青山さんと百田さんの対談本、楽しみにしています。ところで、今回トランプ政権で国家通商会議代表のピーター・ナヴァロ(「米中もし戦わば」の著者)監修のドキュメンタリー・フィルム、皆さんご覧になりましたか?(全部で10回の番組らしいのですが、1~5回までは既にYoutubeの動画で無料配信されていますので、英語が解る方はチェックしてみて下さい。)各回、著名な(20人くらいの米国の)識者のコメントで構成されていますが、なかなか興味深い内容です。特に、Episode 5は、尖閣有事の際、如何に米国が頼りにならないかが誰にでも解る内容となっています。それ以外のEpisodeでも、米国人の歴史観欠如と我が国の自主防衛の必要性をひしひしと感じさせる内容で、不機嫌になりながらも興味深く見ました。Youtube のサイトは "Crouching Tiger: Will there be War with China?" で検索してください。最後に、青山さんのご活躍を祈りつつ、遠方より応援しております。
「南北朝鮮は滅ぼすという強い気持ちを持って対抗していただきたい」(首相官邸投稿済)【かわずのなくね】
2017-01-26 01:25:20
日本政府は朝鮮人に非常に甘い、今年からははっきりとした政策を行っていかなければ日本は滅びの道に転がり落ちます。朝鮮人は日本国民を取って返さない、竹島を取って返さない民族です。嘘偽りねつ造でっち上げを公然と行い日本を陥れている民族です。対馬も狙っています。ここまでのことをやられて今までのような甘いことを行っているようなら安倍政権は青山政権に交代していただきたい。朝鮮人にはもう一分の情も示してはいけません。パチンコはどんなことをしてでもよいから滅ぼしていただきたい。通名もやめ、朝鮮人に対する生活保護も切り、本国へ送還していただきたい。スパイの巣窟である朝鮮総連は警察と自衛隊により包囲し、朝鮮人をすべてお縄にして拉致した日本国民を返すまで刑務所に入れておいていただきたい。これでも相応の罰にはなっていません。兵糧攻めは見えないところから見えるところまで行っていただきたい。南北朝鮮は滅ぼすという強い気持ちを持って対抗していただきたい。
日本以外の漢字圏の人物の読み方について【大村繁雄】
2017-01-25 23:26:24
青山さん、日々大変お疲れ様です。

いずれかの機会に青山さんのご見解をお聞き致したく、今回書き込み致しました。

ここ最近の虎ノ門ニュースで他の論客の方と居島さんが話していた中に、漢字圏の人物を現地読みするようにいつからなったのか?昔は、金大中(きんだいちゅう)だったのが、キムデジュンになったり、、、、というようなことを話されている場面があったのですが、青山さんのご見解は如何でしょうか?

私個人的には、固有名詞は現地読みで行った方が良いという意見です。
例えば中国地名で、上海(シャンハイ)は現地読みですが、広州(こうしゅう)は日本読みですし、北京(ペキン)にいたっては、何読み⁇という感じで入り乱れています。

以前、ソウルで日本語話せる韓国の方と話す機会がありました。
その際、習近平(シュウキンペイ:日本読み)の話になったのですが、最初誰の事言ってるのかと思ったら、習近平(シージンピー:現地読み)と現地読みで話してこられたので理解するのに時間を要したという経験を致しました。

水のことを日本語英語ではウォーターと書きますが、実際の発音的にはワラの方が近いというのと同じで、通じなければ意味がなく無駄な覚え(教え)だと思うのですが。

青山さんのご見解をお聞きできたらと思う次第です。
よろしくお願い致します。

今後とも日本をよろしくお願い致します。
予約しました!【今西 雅章】
2017-01-25 23:18:58
今年1月9日地元の書店で予約しました。
この書店で予約するのは、『平成紀』以来
これで6冊目です。
『平成紀』の時は、「入荷するかどうか
分からない」と言われていましたが、
『アメリカ・ザ・ゲンバ』や『ぼく哲』は
入荷の連絡が入り、取りに行くと、書店で
平積みされているのが見られるようになり
大変、嬉しく思っています。
青山さんがいつもムリしまくっている
ことは充分承知していますので、プレッ
シャーを掛けるつもりはありませんが、
『灰猫』楽しみにしています。
竹島問題について。【関の孫六】
2017-01-25 21:05:22
こんばんは。
わが国の固有の領土・竹島に韓国の知事が上陸したニュースがありました。

先日の日テレの世論調査によると、慰安婦問題への日本政府の対応について「評価する・さらに厳しい処置を望む」が合計で8割を超えましたよね。

韓国への反感も大手メディアが隠せないレベルにまで来てしまいました。

この世論・国民感情をバックに、竹島についても対抗策を取る時期ではないでしょうか?

そこで僕の提言ですが、竹島に上陸したことが確認できた(or疑いがある)人物は入国拒否したらいいと思います。

韓国の政治家やタレントは売名も兼ねて竹島に渡航しているので、twitterやインスタグラム等でアピールしているケースがあるはず。
それをチェックしておきブラックリストを作っておけば必ず網に引っかかるかと思います。

全ては把握できなくても、公人(タレントも含む)が空港で拘束されて国外追放されれば、特にタレントが日本で活動できなくなるのは(中国で“限韓令”が出ている昨今では)大打撃となるので、事務所レベルで阻止する流れが出来るかと考えます。

知事などの政治家についても、日本国が政府レベルで入国拒否すれば(日本の)地方との交流も出来なくなるので効果はあるかと。

今のように「遺憾の意」では、効果がないどころか韓国の有名人にとっては日本政府に一泡吹かせたという『勲章』を与えるだけです。

『竹島渡航はリスクを伴う』ということを表明することが必要かと考える次第です。

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