On the road~青山繁晴の道すがらエッセイ~

2020-04-26 13:18:47
この日時は本エントリーを書き始めた時間です
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細切れエントリー その1 議員立法とは何か、ほかをめぐって  (推敲しました)(さらに推敲しました)

 体系的にまとめてきちんと書こうとしていたら、なかなか書けないので、細切れにすこしづつエントリーをアップしていきます。

 みなさん、いかがお過ごしですか。
 ほんとうに、それを眼を見てお尋ねしたいです。独立講演会も2月からずっと延期に次ぐ延期ですから、みなさんの眼をこの頃、見ていません。辛いです。
 仕事も生活も、どれほどの苦汁のなかにあるかを考えれば、いてもたってもいられない気持ちになります。しかし、おのれに出来ることを、ひとつづつ、そして同時進行にて、やっていくほかありません。
 かつてない苦しみのなかにあって、さまざまに課題はあっても日本国民の協調しての自粛ぶりは、世界に比してみれば、ずいぶんと高いレベルだと不肖ぼくは思います。

 それにしても日本と世界の現実には、唖然としますよね。
 この膨大な死者と、世界の隅々までの苦しみは、実にすべて、中国発のウイルスのもたらしている災いです。中国の庶民も塗炭の苦しみに直面しています。
 ところが中国共産党支配下の中国政府は、みずからの重大責任を公然と否定しつつ、これに乗じて経済、政治、軍事、ネット世界の支配と介入を強めようと動き、これに対し、従前に増して協力する日本人が居るという現実です。

▼さて、ぼく自身で言うと、きょうの4月26日日曜は正直、ごはんを食べる時間もあまりないです。

▽ひとつには、皇位継承マンガの原案について、全面的な見直し、書き直しを進めていて、大量の資料に当たりつつの執筆は、じりじり進むしかない作業で、たいへんに時間を要します。
 担当編集者である扶桑社の田中亨編集局長 ( かつて「ぼくらの祖国」の担当編集者を務めてくださいました ) と話し合っているのは、実際の出版は武漢熱が少なくとも日本ではほぼ収束状態になってからにしようということです。
 たいせつな立皇嗣の礼も、期限を定めず延期となっているのが現状ですから。

 現在の予定では、作画が、あの唯一無二の素晴らしい絵を描かれる弘兼憲史さんとそのチーム、原案の執筆、それに解説文の執筆は、いずれも不肖ぼくがあえてひとりで行い、そして監修が、護る会 ( 日本の尊厳と国益を護る会 / JDI ) と、ある大学教授 ( いずれ正式にお願いすることになるので現時点では名を出しません ) という陣容です。
 すべての作業が、ぼくが書いている原案が、このたびの危機も深い部分で踏まえて最後の完成を見ないと進まないので、責任はあまりに重大です。

▽そして同時進行させねばならないのが、先週にオンライン執行部会を二度、開いた護る会の緊急課題の進展です。
  緊急課題の一つは、消費減税の法案作成です。

 議員立法の法案はいきなり出すのではなく、議員グループが提出するのであれば、そのグループがさまざまに提案を重ね、そのうち幾つかの実質的な実現も見て、良い意味の影響力をじわじわと養う、つまり涵養 ( かんよう ) したうえで、立法の提案に踏み切ることが肝心です。
 そのような辛抱強い過程を経ないと、当たり前のようにほぼ完全に無視されて終わるのが、国会の現場です。その現実を政治記者の時代から、また国会に出てから、合わせておよそ14年半、少なからず見てきました。
 護る会は、これまでの行動の積み重ねによって、この準備過程をかなり熟成したと考え、立法作業に入っています。
 それでもなお、任意の議員グループの立法は、間違いなく茨の道になります。

 
▽護る会が先週の執行部会で議論を重ねた、ほかの緊急課題は、すべて武漢熱への急ぎの対応です。

( 1 ) かけがえのない同胞である海外在留邦人に日本政府の手を差し伸べること ( 2 ) 家賃問題への対処 ( 3 ) 地方創生臨時交付金の適切な分配 ( 4 ) その他の議員立法案の作成 ー などがあります。

▽これらの全てについて、さらに総会にきちんと諮って、護る会の決定とせねばなりません。
 この護る会の取り組みについては、細切れシリーズにて、さまざまにお伝えし続けていきます。

▽この日曜日の不可欠の仕事として、クローズドの会員制レポートである東京コンフィデンシャル・レポート(TCR)の執筆もあります。
 水面下情報に絞ったレポートですから、常に情報を更新しつつ、書きかけ途中のレポート10本近くを、ひとつづつ仕上げていきます。
 これも当然、 ” 同時進行マター ” です。

▽もうひとつ。
 明日月曜からの1週間は、補正予算案の審議と採決を軸に、国会日程が忙しくなります。
 感染拡大防止のために、護る会として、国会開催のあり方についてずっと改革を提示してきました。しかし憲法56条にある、議場に総議員の3分の1以上が実際に座っていないと「議事を開き議決することができない」という趣旨の規定が大きな壁になっています。

 実に74年も前に公布され73年前から施行されている憲法を、一字一句何も変えないできた自由民主党およびすべての政党が生んできた矛盾が、この緊急事態にも国家が強制力を基本的に持たないことと合わせて、こんなところにも及んでいるわけです。
 明日27日月曜から、今週は、29日の祝日も含めて、本会議での採決や予算委員会での審議、採決が続きます。
 席の間隔を空けたり、マスク着用と手指の消毒を義務づけたりの対策は当然ながら、とられています。
 しかしリスクは小さくありません。
 秘書さんや行政官 ( 官僚 ) に感染者が出て、国会議員本人にはまだ、感染者がいないとされています。
 しかし感染の自覚がないというリスクも含めて、もしも国会議員本人に明確な感染者が出たときのことを考えると、国益を大きく損ねる怖れがあります。

 74年前の憲法、人間が作ったものに過ぎない憲法、かつて占領軍をまるで神のように仰いで作られた憲法、それを絶対視しないで現代に即した憲法に変えることが、いかに当たり前のことなのか、これだけは意見の違いを乗り越えて、広く国民が一致していきたい課題だと痛感します。
 そう痛感しつつ、電話とEメールでの調整、活動にも時間を要する、天気の良いらしい日曜日です。
 窓の外も見ていないのです。わはは。

 みんな、みなさん、こゝろから、お気をつけて、楽になさってくださいね。こんな連休もきっと、一生に一度です。
 また、二度と繰り返さないように、不肖ぼくなりに力を尽くします。


 
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