On the road~青山繁晴の道すがらエッセイ~

2020-05-04 19:25:38
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総理会見の中での「アビガン」について

▼本日5月4日月曜の夕刻におこなわれた総理会見の質疑応答にて、アビガンの副作用をめぐる質問がありました。

▽まず、ありとあらゆる薬剤において副作用の問題は決して軽視してはなりません。
 手放しで使える薬はありません。
 これは日本国民ですから、多くの方がすでにご承知の通りです。

 海外の薬物をめぐる情況は、国会議員にやむを得ずなるまで世界中を自由に歩いてきた実感として、まるで違います。
 たとえばぼくは音楽ファンでもあり、いまFM放送で音楽番組のDJも務めていますが、プリンスという天才ロッカーが薬物の過剰摂取によって自宅エレベーターのなかで孤独死したり、ほかのスーパースターにも薬物の副作用で亡くなる人が絶えず、ひどいのは医師が嘘の処方箋を書いてまで、そうしたスターから大金をせしめる例が後を絶たないことです。
 日本社会でも、薬物をめぐる困った問題がありますが、ここまで無残な社会ではありませぬ。

▽アビガンではすでに催奇形性 ( さい・きけいせい ) が指摘されています。
 催奇形性とは、妊婦の方が使用された場合の深刻な副作用です。
 妊婦の方が服用されると胎児に奇形が発生するリスクであり、人間は妊娠3か月までに胎児の身体各部が形成されるのが基本ですから、アビガンも、特にこの期間は決して服用してはいけないと考えられます。

▽総理も会見で質問に答え、「妊婦の方は使用できません」という趣旨を明言されました。
 妊娠の期間にかかわらず、妊婦でいらっしゃるならアビガンは使うべきではないという認識を示されたと判断すべきです。
 妥当な認識だと考えます。

★この副作用だけではなく、アビガンも薬剤ですから、あらゆる副作用について今後も、慎重に、丁寧に、調べていくことが絶対の前提です。

▼そのうえで総理は、「すでに70万人分が備蓄されている」、「これをまずは200万人分まで増やす」と踏み込んで断言されました。
 日本の累計感染者数は、横浜のクルーズ船を仮に入れても、現在1万5千人台です。
 日本で使うには充分であることと、世界に貢献できる態勢を既にとっていることを示したものです。
 オールドメディアがどう報じるにせよ、実際は指導力のある、明確な見通しの提示です。

 国産の希望の一筋、アビガンをめぐる道筋が、今日の総理会見で公に明示されました。
 同時に、そのアビガンであっても、決して絶対視はせず、副作用をはじめ冷静、客観的、公正な取り組みが不可欠であることは言うまでもありません。

 厚労省が、不肖ぼくの個人的見解として「薬事マフィアと医事マフィアの利権連合体」に成り果てていても、その厚労省内の良心派、そして特にお医者さんや薬剤師さんたちの日本らしい高い志と献身、そこに政治の指導力発揮と国民の公平な後押しがあれば、アビガンは、光の筋を最初は一筋、二筋でも、きっと増やしていき、やがて大きな光になることもあるでしょう。
 ぼく自身も、今後も、この課題においても力を尽くし切ります。


 
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