On the road~青山繁晴の道すがらエッセイ~

2020-05-31 22:22:25
この日時は本エントリーを書き始めた時間です
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もうひとつ、ありました。習主席国賓来日の問題は別項目にして強調する、ということです。  (推敲しました)

 あまり大袈裟に言いたくはないので、余談のように聞いてくださればと思います。

▼『香港をめぐる非難決議』を外交部会・正副会議で審議したとき、ぼくが提起したのは、もうひとつありました。
 それは、習近平国家主席の国賓来日を止めることについては、新たに、1項目を立てましょうということです。

 原案は、3項目の文書でした。
 かなり長い文章が並んでいましたが、その要点は・・・
 ひとつめは、香港のことは香港立法会で決めるべき。
 ふたつめは、香港の自由を圧殺すべきではない。
 みっつめは、開かれた香港の維持、発展と、人権の尊重と法の支配について「あらゆるレベルを通じて適切な機会を捉え働きかけるよう求める」。

▼ぼくの提案は、みっつめを「内閣総理大臣が働きかける」とすることと、第4の新たな項目を立てて、そこに「習近平国家主席の国賓来日は中止するよう要請する」と書き込むことでした。
 いずれも先のエントリーで記した賛否の議論があったあと、中山部会長がぼくを見て、次のように打診されました。
 それは、前者についてはほぼそのまま認め、後者については、その通り第4の項目を立てる、ただし「国賓来日は再検討、という言葉でどうですか」とのことでした。
 ぼくも即、受け容れました。
 非妥協、自分の言うことは正しい、という棒を呑むような姿勢では、実るものも実りません。
 賛否両論の自由な議論のあることが自由民主党の取り柄ですから、最初の発言から、妥協の余地、のりしろを作っておくことも大切です。

 前に述べましたように、再検討という言葉は、日本だけではなく世界の政治において、見直しというニュアンスをはっきり持っています。
 実施する予定だったものを中止する、いったん延期されていたものを明確に中止の方向へ持って行くという意味合いを含みます。
 意義は充分にあります。
 こうしたことも踏まえて、先のエントリー ( ここです ) にアップした写真にて決議の実物をご覧になってください。みなさんの事実の把握が深まるかも知れません。
 写真がちょっと暗くて見にくいかも知れないので、明るいものに差し替えておきました。




 
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