On the road~青山繁晴の道すがらエッセイ~

2020-08-03 08:11:43
この日時は本エントリーを書き始めた時間です
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国会議員は何を恐れているのか  (ひとつ前のエントリーを編集して、新たなエントリーを起こしました) (中段あたりに、すこし書き加えました)

▼ひとつ前のエントリーの最後にて、こう書きました。
「しかし、こうした例外をも呑み込んで、ぼくの存在を消そうとする動きは、ますます烈しくなっているのを、ありありと感じます。
 それを主権者、視聴者、読者に分からないように進めるのは、オールドメディアにとって簡単です。
 今朝のNHKニュースに図らずも、それが珍しくもろに顕れてしまったのは、彼らの失敗でしょう。
 わはは」

▼わははと、実際すこし笑いましたが、ほんとうは失敗ではなく、マサカぼくが暴露するとはNHKが思わなかっただけでしょうね。
 あの場には議員と記者・カメラマンしかいなくて、国民はいないわけですから、当事者が暴露しない限り、国民には絶対に分かりません。

▼ではなぜ、NHKをはじめオールドメディアが「当事者の議員は暴露しない」と、常にあらかじめ思っているのでしょうか。
 それはこれまでの国会議員はほぼ全員、選挙のときの報道ぶり、特に全国隅々までローカルニュースを持つNHKに報復のような報じ方をされることを恐れに恐れて、NHKニュースに対して、おのれの実名を出して表舞台で逆らったりはしないからです。
 ぼくは逆らうべきは、総理大臣であれNHKであれ、正面から逆らいます。それが祖国とその国民のためになると冷静に考えることができるならば。
 国会議員が選挙を考えるのは、ふつうは、万やむを得ません。世界を歩いてきましたが、選挙を気にしない議会人は、こんな妙な言い方で申し訳ないですが、今のおのれ自身以外には実際、会ったことがないです。

 だから、選挙を気にせざるを得ない現状の議員の、いわば身代わりになってNHKだろうが何だろうが暴いて糺 ( ただ ) すべきものは糺す、そのささやかな努力をいたし、この延長線上で、新しいひとびとが異業種から立ち上がって国会に来るようになればいいと日々、考えています。

▼そして日本の場合は、こうしたオールドメディアの温存が『敗戦後の日本の歩みのうち、間違っているところ』をいつまでも続けることに直結していることが問題なのです。
 世界の諸国も負けています。最強の軍事大国アメリカだって1975年に、当時の小国ベトナムに負けています。
 しかし負けたからと言って、自分たちのいちばん大事な根っこを、みずから捨てて、それが国と社会の圧倒的な多数派になり、捨てたことにすら気づいていない、新しく生まれる子どもたちも教わらないから、世界をどんどん歩いてみない限りは気づきようがない、こうした国はどこにもありません。
 先の大戦で同じ敗戦国のドイツも含めて、ありません。
 日本が悪いのじゃなく、情けないのではなく、敗戦という経験がないほぼ唯一の国だったから、敗戦のときにこそいかに誇り高く身を処するか、それを知らなかっただけです。

▼青山繁晴という国会議員は居ないことにされていること、ぼく自身はまったく構いません。
 できれば、このまま、オールドメディアのご要望の通りに消えて、自由自在に暮らしたいですし。
 ・・・それは実際にはしません。主権者、有権者は決して裏切りません。
 いずれにしても、ぼく自身のことではなく、ぼくに投票なさった主権者がいるから国会に出ているのであって、それを無かったことのようにする、これだけは許せません。
 かつて予算委員会でモリカケで質問したとき、その質疑自体が無かったかのように装って、いわば捏造の予算審議の模様を作ってオールドメディアがことごく報道したのは、記者出身者として、恐るべき時代の変化、いや悪化を感じました。
 それがさらに進んでいるのが、日本社会のたった今の現実です。

 これに抗するためのちいさな工夫のひとつが、どなたでも、いつまでも無料で見られる新しい動画の「青山繁晴チャンネル☆ぼくらの国会」でもあるのです。ここで全部を見られます。
 独立講演会 ( 今はここと、ここ ) も、東京コンフィデンシャル・レポート ( TCR、ここ ) も同じことです。






 
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