On the road~青山繁晴の道すがらエッセイ~

2020-08-04 02:35:16
この日時は本エントリーを書き始めた時間です
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台湾という宝石

 この地味なブログに寄せられる多彩なコメントのなかには、思わず「へぇ」と声が漏れる情報もあります。
 護る会(日本の尊厳と国益を護る会)が先日、「李登輝・元総統に勲章を」と提言したことについて、台湾の「経済日報」という新聞の東京特派員が詳細な記事を書き、それが大きく掲載されていることを、さきほど、ある日本女性のコメントのおかげで知りました。

 ほんとに便利な時代で、ネットでその記事の全文を謹んで拝読しました。
 ちなみに、護る会は、どのように表記されているか。
「守護日本的尊嚴與國益之會」(會長是參議員青山繁晴,簡稱守護會)と書かれています。
 なるほど、略称は「守護会」となるのですね。
 代表の名まで正確に書いていただいて恐縮至極ですが、護る会の表記の仕方から記事の全文まで、正確な報道に徹していることが伝わってきます。

 よく「インド洋の宝石」といった言い方をしますよね。
 これはモルジブのことだったり、時にはスリランカを指したりするわけですが、台湾は東シナ海の宝石と言われてもいいのではないでしょうか。
 ちょっとその表現にしては台湾は大きすぎる気がする人もいらっしゃるかも知れませんが、台湾はスリランカの半分強の大きさですね。
 李登輝さんの功績のひとつは「台湾の民主化」であるとよく言われます。
 その通りです。
 そして、簡潔な文字にするとたったそれだけだけど、そこに埋(うず)められた苦闘や悲しみ、よろこびの深さを考えると、思わず背筋が伸びます。
 自由な台湾がそこにあることを思うと、まさしく東シナ海の宝石です。

 アジアの民には、アジアの自由と民主主義がどうしても必要です。
 古代から日本オリジナルの民主主義を育んだ、ぼくらの祖国は、李登輝閣下がお示しになったように、西洋とは違うと同時に人間として共通する民主主義を、台湾とよりしっかりと連帯して、このアジアにおいて独裁主義と対峙しつつ打ち建てていくべきだと考えます。

 この暮夜に、経済日報を拝見しながら、それを思いました。






 
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