On the road~青山繁晴の道すがらエッセイ~

2020-08-23 07:18:52
この日時は本エントリーを書き始めた時間です
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北朝鮮の異変をめぐって 続報 ブログ速報の6

▼北朝鮮の朝鮮労働党は、わずか4日前に開いた中央委員会総会で、「経済事業の改善ができず、計画していた国家経済の成長目標が甚だしく振るわず、人民生活が際立って向上できない結果も生じた」という報告書を決定しました。
 つまり、経済の崩壊をかつてない率直な表現で認めるしかないのです。
 北朝鮮に囚われたままの、わたしたちの同胞、はらからの生活にも重大な、さらなる悪しき事態が生じている恐れを極めて深刻に考えねばなりません。

 拉致被害者の救出に深い影響があるということの、大きなひとつがこれです。
 北朝鮮の独裁体制のかつて無い動揺が、膠着している救出について新しい動きに繋がる可能性もあります。同時に、すべての拉致被害者の生活や健康の苦難が急激に悪化している恐れがあります。

▼きのう、最高責任者をはじめ日本政府を動かすために、自由民主党の現職議員として、できる限りのことをしました。
 ひとつには、不肖ぼくが予算委員会の質問で提案した「医療チームの派遣」があります。
 政府要人はこの質問で動き、水面下で検討をされました。しかし北朝鮮の独裁政権に受け容れる可能性が見いだせず、そのままになっています。

▼しかし、その医療チームの派遣だけではなく、北朝鮮自身の変化に即応して、いくつか別の選択肢、あるいは医療チーム派遣を含めつつ範囲を拡大してのチーム派遣も考えられます。
 それらを与党議員として政府に働きかけることを、今日も続けていきます。

 完全に閉じられた状態の独裁政権に対峙するのは、非常な困難があることを、いつも政府はぼくにも水面下で語ります。
 しかし困難があるから自国民を助けないというなら、それは国民国家ではありません。
 現に、囚われた同胞が朝鮮半島にいらっしゃるのです。数え切れないほどの多くの国民が、立場や意見の違いを乗り越えて、はらからを助けるために気持ちをひとつにしています。
 今日も明日も、ぼくにできることをやり尽くしていくほかありません。





 
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