On the road~青山繁晴の道すがらエッセイ~

2015-02-20 04:32:06
この日時は本エントリーを書き始めた時間です
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思い切り自由に、深々と謙虚に、淡々と強靱に、命の真ん中を真実でいよう。

▼今日のエントリーのタイトルに置いた言葉は、ぼくがささやかに自作した座右の銘のひとつです。
 自作の銘にはほかに、「脱私即的」(だっしそくてき)などがありますが、これがいちばん長い銘ですね。


▼一方、世間に古くからある言葉に、「少数派の悲哀」があります。
 悲哀など感じてはいませんが、この言葉の持つニュアンスは、ぼくにも分かる今日この頃です。

 このブログに頂いた書き込みによると、ある校長さんが「ぼくらの真実」(扶桑社)の内容のさわりも踏まえた信念をブログにやさしく書き込んだところ、教育委員会からクレームがあり削除したそうです。
 ぼくは事実を確認していませんし、確認する気もありません。しかし、こういう事、あるいはこれに似た事があってもそうおかしくはないと考えます。

「ぼくらの祖国」(扶桑社)は想像外のロングセラーとなり、すでに21刷を数えています。
 だけども、ごくすこしづつの増刷ですから、合計の部数はさほどのこともありませぬ。
 ハウツー本なら100万部になるところですが、比べものになりません。

 その「ぼくらの祖国」の続編ならぬ正編として、魂を込めて綴った「ぼくらの真実」は、昨年末に書店に並んでしばらくは、凄まじいほど沢山のひとに読まれていきました。
 それからたった2か月足らずの今、早くもがっくり減っています。
「ぼくらの祖国」も「ぼくらの真実」も、その志はいずれも、わたしたちの祖国を実際に国民国家としての正道に戻すことにありますから、これでは日が暮れて道遠しと言うほかありません。

 一体どうすれば良いのか考えつつ、まずは淡々と、これまで通りのちいさな努力を続けます。
 ちょうど今日は、サイン会の情報がひとつ、解禁になりました。
 初めて開く仙台です。

「ぼくらの真実」の発刊を機に、無理を押してでも開いてきた今回のサイン会は、徳島と福岡だけが空きがまだありました。
 しかし徳島はもう満員になったそうです。
 したがって、残るは、福岡と仙台だけになりました。

 大切な、たいせつな読者のみんなと、直に会って、眼を見て、握手して、そのお名前と座右の銘を書き、希望の方には男女を問わずハグもする場はサイン会だけです。
 そして、あと、ふたつだけです。


▼まずは、空きが少なくなりつつある福岡から書いておきます。

*福岡
3/8日曜日 14:00~ 紀伊國屋書店福岡本店 問い合わせ先 092-434-3100 詳細はここ

そして仙台です。このブログを見る前に書店で情報をゲットしてもう申し込まれた方もいます。ありがとう!

*仙台
3/28土曜日 1400~ 丸善仙台アエル店 問い合わせ先 022-264-0151 詳細はここ

今回のサイン会は基本的に、上記の「ぼくらの真実」(扶桑社)、「ぼくらの祖国」(扶桑社)、そして「死ぬ理由、生きる理由 英霊の渇く島に問う」(ワニプラス)が対象です。


▼ところで、このところ、たいへんに苦吟していた原稿があります。
 2月10日が〆切だったのに、苦しみ抜いて、2月18日の水曜にようやく脱稿して送稿しました。
 それは、月刊の論壇誌「WiLL」(ワック)で新たに始めた連載の原稿です。
 ぼくのつけた通しタイトルは、「澄哲録片片」(ちょうてつろく・へんぺん)。
 このタイトルと初回原稿が、編集者によるとたいへん反響を呼んで、この論壇誌の定期購読者がどっと増えたそうです。
 それならよけいに責任重大です。

 ほんとうは原稿に苦吟したと言うより、日程が詰まりに詰まりすぎていて、電車や飛行機やタクシーの中ですら書く時間が無かったことが原稿が遅れた最大の原因です。日程が詰まりすぎると、急ぎのEメールに返信する時間や電話で話す時間も無くなって、移動中にそれをやるしかなくなり、原稿などまったく不可能になってしまうのです。
 ただし、最後は原稿の仕上げにも苦労もしました。
 ひとつひとつの歴史的事実を、もう一度、資料に当たって確認していったからです。

 仕上がったのは、関西テレビの報道番組「スーパーニュース・アンカー」の水曜版で「青山のニュースDEズバリ」コーナーをナマで放送する直前でした。
 まるで、(ぼくは男性で、僭越な物言いながら)大切な子供を産み落とした直後のように脱力した状態で関西テレビに入り、それから短時間で必死に、ほんとうに必死に集中力を高めて、生放送に臨みました。
 視聴者・国民のみなさんがまるでそれに応えてくださるように、コーナーの最後は視聴率がいつものように、10%を超えました。
 ぼくはタレントじゃないし、芸能プロダクションなどと一切関係を持ちませんから、ほんらいは視聴率は関係ありません。だから、ふだん、このブログでも触れることは滅多にありませんでした。
 珍しくお話ししておきます。
 このところずっと、番組全体の始まりは何と、3%台が多いのです。
「直前に放送している再放送のドラマ、どちらかと言えば若い人向きのドラマが、この平日の時間帯に視ている層(高齢者中心)とまったく合わないから」…というのが、ぼくの想像ではなくて、テレビ関係者が口を揃えて言うことです。
その3%で番組が始まっても、コーナーになると急坂を登っていき、最後は10%を超え、ほかのエンタメ番組を視ていたひとも多くはこちらにお出でになって、終わるーそれの繰り返しです。

 深く、みなさんに感謝しています。
 それでも、実は、少数派なのです。
 なぜか。
 それは今後、みなさんと一緒に考えていきましょう。

 いつでもどこでも、節度と友情を守って行動し、発言し、そして天の定めた刻に死にたいと思います。


▼原稿が〆切より8日も遅れたのに、そして予定枚数の8枚(400字詰め原稿用紙)が、「青山さんの原稿は長くなっても必ず対応します」と言ってくれた編集者の言葉に甘えて39枚にもなったのに、ちゃんと収容してくれた論壇誌「WiLL」の編集部に、こころから感謝します。

 読者のみなさん、この若手編集者、沼尻さんは何と、東京・池袋のリブロで開いたサイン会にわざわざ来られて、 長い列の終わりに並ばれて、ぼくに上記の言葉を言ってくれたのです。
「WiLL」の編集長は、伝説の戦う編集者、花田紀凱さんです。
 論壇の闘士が、誠実、真摯な後輩を育てていらっしゃる。素晴らしいと思います。
 みなさん、できれば、この論壇誌を応援してください。

 ぼくの新連載「澄哲録片片」の第2回の載った4月号は、2月26日頃に書店などに並ぶと思います。
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