On the road~青山繁晴の道すがらエッセイ~

2022-09-14 14:40:03
この日時は本エントリーを書き始めた時間です
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エリザベスⅡ世女王陛下の崩御に弔意を表すために、英国大使館で記帳すると、現代のロレンス中佐に逢いました


( ちょっとこれじゃ、何だか分からないですよね。これ、記帳で訪れた英国大使館なんです。
 記帳の場で写真を撮ることはもちろん、できません。しません。
 大使館の構内も、米英など主要国の在京大使館はインテリジェンス機能も兼ねていますし、セキュリティの観点からも、みだりに写真を撮るべきではありません。
 そこで外へ出た瞬間に撮ったのですが、車ですから、一瞬の写真、ほとんど樹木だけになってしまいました)


( これは世界にお馴染みの風景、イギリスの国会議事堂のビッグベンですが、ロンドンを訪れたときに、ふと撮りました。
 当時は民間の専門家でしたが、議会というものの役割を考えながら歩いていましたから、撮る気になったのだろうと思います。
 自分がまさか、日本の国会の一員になるとは、夢にも思っていませんでした。と言うか、『選挙に』という誘いをずっと断り続けていた頃です )


▼きょう9月14日水曜は、朝に外交部会に出ました。
「TikTokとマイナンバーを連携させるなどトンデモナイ」と厳しく指弾し、日本のインド外交に智略も胆力も欠けていることを問い、国葬と中国・韓国、そしてトランプ前大統領との関係を問いました。
「青山繁晴チャンネル☆ぼくらの国会」の次回収録で伝えることの候補です。ただし動画で採りあげるべきテーマが多すぎるので、どうしても、積み残しが出ます。

 その外交部会が開かれていた自由民主党本部から、都内の英国大使館へ向かいました。

▼英国大使館は、一歩入ると、まさしくイギリス文化の雰囲気になる広い、静かな構内です。
 その一角の建物に、エリザベスⅡ世女王陛下のお姿を掲げた、記帳の場が設 ( しつら ) えてありました。
「和英いずれでも結構です」とありましたから、英文で弔意を記し、和文で日英同盟への願いを記しておきました。
 額の中の女王陛下に、深い祈りを捧げてから、出口へ向かいました。

 建物の出入り口に立って礼を尽くされる大使館員のなかに、英国陸軍の軍服姿のひとがいました。知らないひとです。
 車を待つ間に、ふと、「わたしはあなたの着ている制服に、映画で馴染みましたよ」と小声で声を掛けました。
 すると、声を立てずに微笑され、「何の映画ですか」とお尋ねです。
「アラビアのロレンスです」と答えると、眼を輝かせて「あ、私は、名前がT.E.で始まるんですよ」と仰る。
 わたしはいくらか驚いて、「じゃ、まさしく、T.E.ロレンス中佐と同じですね」と言いました。
「そうなんですよ、残念ながら、T.E.のあとはロレンスじゃ無いんですけどね」とにっこり。 ( 原文はすべて英語です )

 弔意を表すために訪ねた大使館ですから、それ以上の話はしませんでしたが、この英国の軍人、細身の体型も、そしてウイットと哀感をたたえたお顔も、びっくりするぐらいロレンス中佐にそっくりだったのです。
 それで名前のT.E.が同じとは、ちょっと驚きです。

 ぼくは少年時代に、親と一緒に「アラビアのロレンス」を視て、強い印象が残り、その後、思想家でもあったロレンスの書いた本「智恵の七柱」などをかなり読んだのでした。

▼英国大使館から議員会館の青山繁晴事務所へ戻り、拉致被害者の有本恵子さんのお父さま、有本明弘さんの来訪を受けたり、日本政府のインテリジェンス幹部と議論したり、国会は閉会中ですが、公務はいつものように沢山あります。
 閉会中は、全く国会に出てこない議員が大半です。特に、ぼくの受けた印象だけですが、野党の人はまず見ないです。先の参院選で鳴り物入りで当選なさった有名人のかたがた、選挙活動をなさっているとも思えませんが、どんな公務を遂行されているのでしょうか。正直、分かりません。
 しかし、要は、おのれがコツコツやるだけです。

▼10月の独立講演会@神戸の募集〆切まで、あと21時間ぐらいですね。
 ここです。

「青山繁晴チャンネル☆ぼくらの国会」は、ショート動画の収録も再開しました。
 その再開1本目は、上記のTikTok問題です。
 これです。
 動画のいわば本篇は、エリザベスⅡ世女王陛下の崩御がほんとうは世界と日本をどう変えるかについて述べています。
 ここですね。
 よろしければ、一緒に考えましょう。



 
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