▼テキサス州のサンアントニオ空港からワシントンDCに向かうために、ダラスで乗り継ぐ。
　たったこれだけのために…
　アナウンスなき勝手な搭乗口の変更。
　あと30分、あと30分と出発を遅延しての2時間遅れ。
　ようやく出発となり機体をバックさせるとき何かを踏んで機体に衝撃が走ったのに、そのままバックしてまた何かを踏んで停止、そのまま何の連絡もなく止まり続け、突然に滑走、着陸時のタイヤパンクのリスクを無視しているのではないかと懸念せざるを得ないフライト。
　ダラスに着陸してからも暗い滑走路で長時間、停止し、ろくに説明も謝罪もないまま機内での長時間の閉じ込めが、出発時と合わせて計2回。
　乗り継ぎ便は当然のごとく何も考慮せず出てしまっていて、もはや最終便も無し。
　そして預けた荷物は行方不明。
　CAは笑っているだけ。日本人はぼくだけの乗客はみなさま、あきらめ顔。

　それらが全部、起きました。

▼いま現地時間、夜中の3時過ぎ。
　当然、何も食べていない。空腹に、寒い部屋がちょい、こたえます。
　空港前のホテルの部屋は、こうしたとき、つまり何でもいいから泊まらねばならないときに売ることにしているのか、ガウンすら無い、韓国製のテレビは壊れている、照明も半分以上が壊れているトンデモ部屋。
　荷物が無いから着替えも無い。
　ちなみに、航空会社は、アメリカを代表する会社(いま問題になっているユナイテッドではありませぬ)。
　ホテルも一流で名前だけは通っているところ。

　トランプさん、このアメリカが作る製品を売るには、貿易交渉の前にまず足元を謙虚に見つめることではありませんか?

▼あと1時間40分ほどして午前5時ごろになったら、空港に歩いて行き、朝の便に乗れるか、荷物を探し出せるか、その交渉です。
　それでも、ワシントンDCに直行せずテキサス州ヒューストンからアメリカに入ってよかったですよ。
　トラブルは通り抜ければ、ただのトラブル。まぁ、今回、たくさんの尊い時間を喪ったのは痛いけどね。
　しかし不便でも行くべきところへ行き、見るべきものを見て、語るべき人に語ることが、国益にささやかに資することに繋がります。