On the road~青山繁晴の道すがらエッセイ~

2010-11-30 12:45:12

ひとこと、お答えせねばなりません

▼拙著の「王道の日本、覇道の中国、火道の米国」がアマゾンで売り切れになったまま経過していることについて、「買いたいのに買えない」というメールを、かなり沢山、継続して、いただいています。

 出版社にメールをいただいていることを二度、伝えました。ただ、そこまでです。
 増刷して、補充するかどうかは出版社の専決事項であり、ぼくが過干渉してはいけないと考えます。


▼最終責任は、ぼくに帰するとも考えています。
 ぼくが、オファーのあった中から出版社を選び、みずから書いたのですから。
 出版社が増刷してよいかどうか、なかなか決められないとしたら(…ただし今回がそうなのかどうかは全く分かりません。それは、しっかり付け加えておきます)、仮にそうだとしても、そのようなものしか書けなかったぼくの責任です。


▼買いたいひとがいる、読みたいひとが増える、それは、物書きの端くれとして、ほんとうに嬉しいことです。
 いまは、本を出してもあっという間に過去の本になり、まるで売れなくなるのがふつうの世の中です。特に、「王道の日本、覇道の中国、火道の米国」のようなノンフィクション分野では、そうです。
 そのなかで、もう1年4か月も前に出した本が、ずっと読まれ続けるのは、奇跡のように嬉しいです。

 メールをくださった読者のかたがた、そしてメールは出さずとも買おうかな、読もうかなと思ってくださったかたがた、こころから感謝を申します。
 お買い求めになれなかったのは、著者として断腸の思いですが、ほんとうに、ありがとうございました。



  • 前の記事へ
  • 記事の一覧へ
  • 次の記事へ
  • ページのトップへ
  • ページのトップへ