On the road~青山繁晴の道すがらエッセイ~

2013-04-15 06:09:02

日本の朝



▼あー、また夜が明けてしまいました。
 すこしだけでも休みたいのが本心だけど、きょうは独研(独立総合研究所)の「インディペンデント・クラブ」(IDC)の会員ととともに、国会と首相官邸を歩く日です。
 朝の太陽に感謝しつつ、背骨を伸ばして、おのれに気力を入れ直さなきゃ。

 官邸の主(あるじ)、安倍総理はきのう、予定通りに硫黄島訪問を遂行されました。
 次第に島の土に溶けるように形すら喪いつつある、英霊のかたがたの尊いご遺骨にひざまづいて、栗林忠道陸軍中将のお孫さんである新藤義孝総務相と並んで、深い祈りを捧げられた報道写真をみて、ぼくなりの万感がありました。
 しかし同時に、万感があるなどと感慨にふけってはいられません。すべての拉致被害者をその命とともに取り返すのと同じく、すでに戦死なさった英霊もまた、どんどん時間が経てば経つほど、失われるものが大きいのです。

 きょうの官邸は、朝鮮半島情勢に備えつつ、中国の強毒性・鳥インフルエンザから日本国民を護る体制を強め、緊張のさなかにあります。
 国会も、憲法をめぐる審議がようやく再開されています。
 
 IDCの会員は、単なる見学ではなく、そうした日本国の主人公として課題も希望も、ご自分のものとして感じ取ってくださると思います。
 

▼さて、明日火曜の夜には、今までになかった形のテレビ参加があります。
 生放送のぶっつけ本番で(これはいままでにも沢山ありましたが)、現役の主要な政治家たちにインタビューしていくのです。

 青山千春博士は、これまで外部に対して「青山繁晴はこれができる」といった類いの話をしたことがありません。
 ぼくに対しては昔から、たとえば記者時代には「(これこれが)できるのに、なぜ共同通信の枠内に居るの? 早く辞めれば?」などと大胆なことを言っていましたが、そうしたことを外部には言いません。
 この船乗りは、自慢とか、売り込みとか、そうしたこととは一切、縁遠い性格ですからね。

 ところが最近、「青山繁晴と同じインタビュアーは居ない。相手から引き出すものが、まったく違う」と、あるテレビ関係者に突如、発言して、ぼくは椅子から転がり落ちるほど驚きました。
 ぼくは記者生活を20年近く生きましたから、インタビューは無数におこなっています。そういえば、たまたま青山千春博士が同席していたことも、ありましたね。
 今回の番組は、その青山千春博士の、世にも珍しい推薦とは、なんの関係もありませんが、ぼく自身が、これも珍しく愉しみにしていることは事実です。
 なお、誰にインタビューするかは、基本的に、番組が決めますから、視聴者・国民のみなさんからは「意外なインタビュー」というのもあると思います。

 ぼくのスタンスは、世界のどこからでも、どんなひととでも、根っこで同じ姿勢を貫いて、かつあくまで柔軟にインタビューします。それに尽きます。

 第1回の生放送は以下の通りです。
▽BSジャパンの「BSニュース日経プラス10」
▽4月 16日 (火), 22:00 ~ 23:00 生放送
▽今回は、公明党代表の山口那津男さんに、自公政権や改憲などなどについて、お尋ねしていきます。
 山口さんとは、このスタジオが初対面です。


  • 前の記事へ
  • 記事の一覧へ
  • 次の記事へ
  • ページのトップへ
  • ページのトップへ