▼きょう七夕の日曜日、新刊書の「不安ノ解体」(飛鳥新社・刊)のサイン会から始まり、西田昌司参議院議員の応援のための街頭演説、そして個人演説会と終日、京都にいて、最後の幼稚園の会場からぎりぎり新幹線に間に合って、帰京する途中です。
　街頭演説の会場のひとつだった陽射しの明るい京都駅前で、演説のあと選挙カーから降り、みんな、みなさんの間を回っているとき、ちょっと心配なことがありました。
「いつも虎ノ門ニュースを見てます」と声をかけてくださる人が、いつものようにとても多かったのですが、そのなかで、ひとりの女性が「明日も楽しみにしています」と仰ったのでした。
　あぁ、隔週になったことをご存じないかたが、やっぱりいらっしゃるのだなと思いました。

▼いつも見てくださるのなら、隔週になったこともご存じだろうというのは、こちらの勝手な思い込みです。
　どうぞ、がっかりなさったり、「虎ノ門ニュースをやめちゃったのか」と心配なさったりしないように、もう一度、お話ししておきます。
　不肖ぼくの虎ノ門ニュースへの参加は、隔週となりました。
　明日7月8日月曜は、ぼくは居ません。
　しかし、やめたのではありませぬ。
　7月15日の月曜には、お目にかかります。
　その次は、一週空けて、7月29日月曜の予定です。

▼サイン会は、街頭演説に遅れてはいけないという、厳しい時間の制約があったのに、ほんとうに、心のあたたまるような素敵な会、読者のみんなとの交流になりました。
　みんな、みなさん、ありがとう。

　いつも申しているように、本は、著者が書き上げて出版されて書籍になるのではありませぬ。
　読者が現れて、読んでくださり、その読者の人生経験、考え、気持ち、そして血肉を通して、一冊、一冊、その読者だけの本となって、初めて書籍と言えるのです。
　その、かけがえのない読者と触れあうことは、やっぱり宝物です。
「不安ノ解体」も、ほかのぼくのすべての本と同じく、文字通り心血を注いで書きました。
　それが読者によって、ほんものの書籍となっているのをありありと感じることができる。こんな歓びはありません。