▼朝早くに東京を出て、愛媛に入り、松山から始まって、去年の7月に雨災害に遭われた大洲、さらに八幡浜市でお話をし、そして豊後水道に面した三崎港からフェリーに乗って、大分に着きました。
　いま大分市内へ向かっています。

▼フェリーには、車のない乗客として乗りました。
　そういう客は、とても少なかったです。
　ぼく自身も、車なしでフェリーに乗ったことがほとんど無くて、下船は車が先だと知らず、かなり猛烈な排気ガスを浴びました。
　しかし、もちろん、大丈夫。
　いま、おのれに気迫を入れ直しています。

▼豊後水道をわたるとき、かつて、ある未明に、作戦航海に出る海上自衛隊の潜水艦に大分の港から、真っ暗ななかでクジラの背中に飛び移るように乗艦し、やがて夜が明けて、艦橋にはためく旭日旗を透かす朝陽を、艦長や士官たちと見たことを思い出しました。
　民間専門家の端くれの時代ですね。
　そのあと、潜水艦は深く潜行していきました。

▼この応援行脚は、ぼく自身が「問題や課題がある選挙区」とみずから考えるところを選んで、入っています。
　そのために感ずるところはたいへんに多いです。
　おのれをも謙虚に振り返るために、たいせつな経験でもあります。
　不肖ながら代表幹事を務める「日本の尊厳と国益を護る会」(護る会/JDI)の今後の任務についても考える、本質的な材料になっています。

▼選挙中ですから、公平を期すために、あまり具体的なことは言えませぬ。
　しかし、これだけは聴いてください。
　税制は変えることができるけど、国家観は変えられません。

「一票に託す」と政府もNHKも新聞も言いますが、違います。
　選挙とは、主権者の代わりに議論する人を選ぶだけです。主権は、あなただけにあります。あくまで、主権者ひとりひとりにあって、それは選挙後も変わりません。
　ぼくの話、演説もあくまで、日本の唯一の主人公であるあなたが自分の頭で考えて投票するための参考、きっかけです。
　決めるのは、あなたです。

　そのうえで、ぼく自身も投票する立場として申します。
　ぼくは、国家観に基づいて、投票します。

▼このようなことを含めて、月刊Hanadaのエッセイ「澄哲録片片」に記しました。
　選挙後の7月26日に発刊されます。

▼すべてを8月の独立講演会@初名古屋にて、赤裸々にお話しします。
　みんなの眼を見て、質問にどんどん答えます。