On the road~青山繁晴の道すがらエッセイ~

2020-08-03 04:45:15
この日時は本エントリーを書き始めた時間です
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公共放送を自称するNHKはあくまでも、この国会議員はこの世に存在しないことにしていたい ?

▼今朝、午前4時40分前後、いつもの朝と同じく仕事をしつつNHKニュースをつけていると、「自民党の議員グループが尖閣諸島の自然調査を提言へ」という項目をやっていました。
 これは、新動画 ( ここです ) の「青山繁晴チャンネル☆ぼくらの国会」の第3回で紹介した会合ですね。
 稲田朋美・元防衛大臣と山田宏参議院議員が中心になった議員グループで、その呼びかけ人が集まって議論したのでした。
 呼びかけ人は、稲田さん以外は全員が「日本の尊厳と国益を護る会」 ( 護る会 ) の所属議員ですが、たったひとりとはいえ、護る会の会員ではない稲田さんが中心メンバーのひとりとなっていることは、すなわち、護る会としてではなく全議員に賛同者を募る姿勢を示しています。
 ぼくも、この議員グループの呼びかけ人のひとりです。
 そして、会合の最初にこう発言しました。
「自然調査には、必ず、資源調査を加えねばなりません。国連が1960年代の終わりに、海洋資源調査を世界的に行い、アジアでは国連の専門機関だったECAFEが、資源が無いはずの日本の沖縄県石垣市の尖閣諸島の海に、手つかずの天然ガスと石油があると発表しました。すると、それまで人民日報の地図で尖閣諸島を日本領と明記していた中国が突如として、『古来、中国のものだった』と主張し始めたのが、現在の事態の始まりなのですから」

▼ははぁと今朝、感心したのは、この会合を映すNHKニュースが、前述の稲田さん、山田さんに加えて、呼びかけ人をひとりづつ映していき、ただひとり、ぼくだけはカットしていたことです。
 ある程度、時間を取ったニュースで、全員の顔をじっくり映していくのですが、ぼくひとりだけ映さないようにしています。
 最後に、ぼくの手の先だけ映ったので、思わず笑いました。手の先ではさすがに、どなたも、ぼくがそこに居ることが分からないですからね。

 かつてはテレビ番組に参加していたので、テレビカメラの動きはいくらか分かります。
 TBSのカメラが、ぼくを撮らないようにしているのは気がついていましたが、NHKは分かりませんでした。映っていてもディレクターらがカットしたのかも知れませんね。
 カメラを含む記者団と議員席の位置関係からしても、ぼくの座っていた席だけが撮れないということはあり得ません。

 公共放送から民放まで、この世にぼくという国会議員は決して存在しないことにしたい、それが相変わらず、徹底しているなぁと感嘆しました。

 ぼく自身は、予算委員会で何であれ、テレビに映りたくないので、いつもそのようにしています。その意図が分からない人々が例によって、それを勘違いして妙なことを、いつものようにネットで言っていたりします。
 テレビに映ろう、映り込もうとする姿勢をとる議員もいらっしゃることに、政治記者時代から良い感じを持っていませんでしたから、おのれが当事者になった今も、なるべく映りたくないです。
 だから今朝のニュースも、ぼくとしては問題ありません。

 しかし、主権者・有権者に投票していただいて存在している国会議員を、居ないことにするというのは、主権者のみなさんには、たいへんに失礼ではないでしょうか。
 民放テレビならともかく、公共放送を名乗るNHKがこれでいいのかということは言わねばなりません。

 ぼくが国会議員となってから、オールドメディアのテレビも新聞も、ことさらぼくの存在を無視する姿勢が際立つようになってすでに4年です。
 すっかり慣れていますが、ひときわ激しくなったのは、モリカケについてこれらが冤罪であることを、予算委員会で証明し、加戸守行・元愛媛県知事 ( 文科省出身 ) の誠に公正な証言を得るなどしてからです。
 加戸さんとは、あえて事前に一切、何もすりあわせないようにするために、予算委員会の質問の場でまったく初めてお会いしました。
 しかし加戸さんは、初対面のぼくの質問を信頼してくださり、毅然と証言してくださいました。
 文科省の後輩である前川喜平・元次官も証言席で加戸さんに隣に座っていたのですが、前川さんをも手厳しく、かつ公平に批判なさいました。
 その加戸さんも、もう亡くなってしまいました。それは自然のこと、加戸さんの天命でいらしたのでしょう。ただ、前川さんはむしろ、オールドメディアにもてはやされて、ご健在のようです。あのときの加戸さんの批判に前川さんがまともに反論できなかったこと、そして加戸証言そのものも、まさしく綺麗に消されています。
 生きながら消されるぼくも含め、ほんとうのことを言おうとする日本人は、日本のオールドメディアによってどんどん、この世に無い存在にされていく、それを身近に感じます。

 そのことは主権者に正確に知っていただく必要を感じます。
 今後もずっと起きていくからです。
 このエントリーの意味は、そこにあります。










 
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