On the road~青山繁晴の道すがらエッセイ~

2020-11-25 06:51:52
この日時は本エントリーを書き始めた時間です
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王毅外相の失敗、海外同胞への支援の予算化 (書き加えました)(幾分か、さらに推敲しました)

▼じっくりと記したいことが山積みですが、もう国会に出る準備をせねばなりません。
 また国会に出ると、それはそれで、時間の隙間がまるでありません。
 そこでやむを得ず、ひとことづつ、書いておきます。舌足らずになるところは、新動画の「青山繁晴チャンネル☆ぼくらの国会」でいずれ、丁寧にお伝えします。

▼王毅外相の来日は、何より中国側にとって深刻な失敗です。
 王毅外相は、記者会見の場において、一点の曇りもなく日本の領土、領海、領空である沖縄県石垣市登野城(とのしろ)尖閣について、中国のモノという呆れた暴論を、日本の主権者に向かって押しつけようとしました。
 王毅外相を日本へ送り込んだ中国共産党の狙いは、アメリカが大統領選挙で混乱している隙に、日本に食い込むことであったのに、これではまったくの逆効果です。
 このような侵略的暴論を日本国内で公然とやられては、自由民主党内の親中派、菅政権内の親中派も、おおっぴらに中国共産党を応援することが難しくなります。
 中国共産党の中枢に何も逆らえない、ただのイエスマンである王毅さんの、いわば負の本領が遺憾なく発揮されてしまいましたね。

 一方で、茂木外相をはじめ日本政府側の対応も、とてもとてもこれで良いとはいきません。
 何より、「王毅外相にちゃんと反撃していないじゃないか」という深い政府不信を主権者の多くに招いています。
 リアルな外交としては、日中外相会談とその後の会見は、日本が負けたとは単純に言えません。前述の通り、実際には中国にとって痛手となります。
 しかし外交も内政も、民主主義国家である日本の政(まつりごと)は、主権者の共感と支持と理解に支えられねばなりません。
 そこを失敗しています。

 また、客観的に申して、実際に反撃がまったく不充分です。ただこれは、わたしたちが立場の違いを超えて、憲法九条の改正がなぜ必要かを知る契機にもなり得ます。そこを、たとえばぼくという議員はさらに、陰に陽に努力します。
 国際法が定める主権国家の正当な権限を、日本がみずから憲法九条によって縛っている以上は、領土、領海、領空も、たとえば漁家の方々も護り抜くことができません。
 親中派も抱えている自由民主党の国会議員として、どこまでも一貫して内部からの変革に歩きます。

▼自称公共放送であるNHKがそのWEB版で、海外同胞への支援について「第三次補正予算に盛り込む方向」という趣旨で報じています。
 そのように、たとえばぼくも、変わらない努力を続けているのは事実です。
 しかし、その内容は、問題点を上手く誤魔化してある印象です。NHKらしいですが、リーク元に配慮もしているのでしょう。
 これは現在も、交渉中です。
 あまりにも愚かな壁が、幾重にも取り巻いていて、その交渉を妨げます。
 ただ、終わりと考えれば、そこでほんとうに終わりです。海外のはらからの、同じ日本人の生活は今日も明日も続くのです。今日よりは明日、明日より明後日に、すこしでも良くなるように、国内での努力と同様に続けます。
 もはや口もきけないほど疲弊して帰宅して、パソコンを開いた瞬間に、マサカと思うことも日々、繰り返されます。
 しかしこの命があるあいだに、ほんのわずかに、日本の幸福に寄与しようと努める以外に何があるでしょうか。
 その命は、亡き両親と、天から与えられたものです。ひとのためにささやかにだけ動ける活気がいつまであるか、それは天がお決めになること、ぼく自身は、玄関に置いてある重いダンベルや、どこの建物に行っても目の前にある長短の階段や、そうしたものに助けられて、躯も造り直し、また壊し、また造り直す。それだけです。わはは。
 ほんとうの問題は躯じゃなくて、こゝろの元気なのにね。

 急ぎ必要なことだけを書くはずが、思わず余計な、まるで無駄なことも書き足しました。時間がやばいです。国会に行ってきます。
 みなさんの今日いちにちが、あなたも、あなたも、安寧でありますように。





 
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