2021-01-23 04:38:33
この日時は本エントリーを書き始めた時間です
この日時は本エントリーを書き始めた時間です
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【 推敲しました 】 政策秘書いわく「議員、笑ってくださいよ」、「議員、まだ笑っていませんよ」
▼時は、きのう1月22日金曜の午後7時40分ごろ。
場所は、ふだん行政官 ( 官僚 ) らとの議論に使うことの多い、ちいさな会議室です。
がらんとした議員会館の中の、青山繁晴事務所です。
金曜のこんな時間に議員会館にとどまっている議員など、まず居ません。みなさん地元です。
▼国会は1月18日の月曜に召集されました。
昨日の22日金曜で、まだ5日目ですね。
信じられません。大袈裟ではなく、もう召集から1か月も過ぎた、いやもっと時間が経った感覚です。
ほんとうにキツイ1週間でした。世のみんな、みなさんと同じです。
仕事は何でも、眼に見えるのが1割もあるでしょうか。これもみなさんの仕事と同じく9割以上が、水面下ですよね。
やむを得ず国会議員となって満4年半、ずっとキツイ日々ですが、今週は断トツの厳しさでした。
武漢熱の世にあって、みずからが属する党と、その党が中心の政府による失政の数々をめぐり、無力感に陥ることなきようおのれをどやしつけ、内部から変わるために戦う日々です。
▼ぼくの議員事務所は、ウルトラ少数精鋭です。
ほかの事務所ではまず考えられないと思います。
ぼくは私設秘書を唯のひとりも置いていません。人ひとりを雇うのは、たいへんなことです。そのかたの人生を預かることですから。
国会に出るまで、シンクタンクの代表取締役社長を務めていて、研究本部の研究員、総務部の社員を雇用していましたから、それは身に染みています。
私設秘書をたとえひとりでも雇えば、現在のように、政治献金を1円も受け取らない、政治資金集めパーティは開かないという痩せ我慢を続けることは即、まったく不可能になります。
だから公設秘書の3人しか居ません。
うちひとりは、ちいちゃなお子さんを子育て中です。だから、時刻はさまざまですが基本は早めに、帰らねばなりません。お母さんとしての崇高なルーティーンです。公設第一秘書ですね。
もうひとりの女性、公設第二秘書は、かなり遅くまで居てくれます。申し訳ないと思いつつ、感謝しています。
で、いつもいちばん最後まで残ってくれるのが、公設政策秘書の出口太 ( いでぐち・ふとし ) 秘書です。
キャリア国家公務員、全国紙政治部記者を経て、ぼくが議員になったときの秘書公募に応募して、政策秘書となりました。
いつも、太 ! と呼んでいます。ぼくは男女を問わず、基本、一緒に戦う仲間、同じ会社、同じ事務所の同志はファーストネームで呼びます。シンクタンク ( 独立総合研究所 / 独研 ) の社長時代からそうです。
この写真は、その太が撮ってくれました。
▼去年の秋だったか、もう冬だったか、編集者から「再び、新書を出してほしい」と求められました。
ぼくはまず、物理的に無理ではないかと考えました。
とにもかくにも、ぼくの日々にも24時間しか無いですから。
編集者は「国と国民のためです」と迫ってきます。
こんな理由で本を書くひとが、職業としての作家にそう居るかなぁと思いつつ、やはり動かされます。
そこで年末年始に、まぁ、考えられない無茶を重ねて、書きました。新たな書き下ろしを2篇、書き、新書になる元の本の長文のゲラ、その全文に手を入れ、書き直しました。
ところが編集者は「書いてもらうだけでは満足できません。写真も集めて、キャプション ( 写真説明 ) も書いてください」と、委細構わず、迫ってきます。
ぼくの未整理の写真ファイルは膨大です。
そこから、適切な写真を探すのは、ほんとうはひとりでは無理です。
しかし、ひとりでやるほかありませぬ。
一時期は、さすがにもう無理だ、写真ページは諦めてもらおうと思いました。
編集者は今度は「読者のためです」と迫ってきます。
そう言われては、断れません。
24時間しない身を嘆きつつ、どうにかやり抜きました。
▼ところが、この写真ページがもうゲラになって出てきてから、ぼくはもっと膨大な写真ファイルがあるのを発見したのであります。
『あぁ、よかった。これを事前に見つけていたら、絶対に間に合わなかった』
そう思いました。発見してしまった写真ファイルを無視するのは、ぼくにはできない相談ですから。
ちなみに、これは豪腕編集者には言っていません。
たぶん、このブログをいずれ見て、びっくりされるでしょう。
そして、前述の編集者の言葉はすべて、趣旨です。意訳です。わはは。
▼というわけで、本文と並んで、ぼくにとってもこの巻頭の写真ページ、正直ちょっと、いとおしいです。
難産の子ですから。
▼きのうの金曜日、この最新の新書「いま救国 超経済外交の戦闘力」の見本が、青山繁晴事務所に届いたのです。
もう予約はとっくに始まっています。一例では、ここやここです。
そして書店の店頭でも、1月30日には都心の書店に並び始め、2月2日には全国発売だそうです。
しかし、ぼくの本は、国会議員になってから発刊の事実すら無視されることが常識的に起きていますから、果たして、並ぶかどうかは分かりませぬ。
それでも、むしろ作家の責任として、もうみなさんにお知らせすべき時機です。
そう考えて、ゆうべ、ひとけのない議員会館の一室で、太に写真を撮ってもらおうとしたのですが、どうしても笑えないのです。
国と国民に起き続ける難事が、幾重にも、こゝろと体にのし掛かっていて、笑えません。
しかし公設政策秘書の仰ることですから、無理にでも笑いました。
今日はやっと週末。
みなさん雪に気をお付けください。
ぼくは言うまでもなく、土曜も日曜も仕事です。しかし、うれしいです、世間のひとの少なくとも一部は週末だ、休みだと思うと。
なんの無理もない本心です。
昔から、多くのひとが休みだと思うと、自分は仕事でも、胸の中はたいへんリラックスします。
あ~、やっと「いま救国」のエントリーが書けた。
本の中身については、また別エントリーですこし記していきますね。