On the road~青山繁晴の道すがらエッセイ~

2021-02-03 02:15:14
この日時は本エントリーを書き始めた時間です
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こんな深更になってしまいましたが、お伝えすべきこことが沢山あります。キーワードは尖閣諸島、漁家や海上保安官のかけがえのない仕事と命、領土・領海・領空、国防、岸信夫防衛大臣、そして護る会です


▼護る会 ( 日本の尊厳と国益を護る会 / JDI ) の執行部7人のうち3人と、希望なさったメンバー議員2人の計5人で防衛省を訪ね、大臣室にて、岸信夫防衛大臣 ( 中央 ) に提言書をお渡ししました。
 中山泰秀防衛副大臣 ( 手前 ) 、大西宏幸防衛大臣政務官 ( 奥 ) も同席してくださいました。
 実はおふたりとも護る会のメンバーです。

▼これが提言書です。
 護る会の同日2月2日の執行部会で原案を諒承し、その直後に開いた護る会の総会で、とても多くの議員から活発な意見を聴き、それを採り入れて修文し、決定しました。
 総会には、護る会64議員のうち、代理も含めて40人が出席されました。
 その大半が発言なさり、護る会の自由闊達 ( かったつ ) な雰囲気を感じ、内心でうれしく思いました。

 国会の開会中で、各議員が委員会をはじめとても忙しい最中ですが、高い出席率です。
 中国が、尖閣諸島の漁家や海上保安官に武器を使用することまで主張しているに等しい悪法の「海警法」なるものに対する、強い関心も感じられます。
 総会としては、過去二番目の出席率です。
 しかし、密の回避を含め感染症対策はしっかり取りました。

▼提言書はもう一通、菅義偉総理あても決定しました。
 その本文は、防衛大臣あてのこれと同じですが、「記」以下の具体的要請が、さらに4つ多いのです。 ( 防衛大臣あての具体的要請は、あえてギュッと絞っています )
 これは今週の金曜に、信頼関係のある岡田直樹官房副長官を経て、総理にお出しすることになっています。
 文書は、そのあとに公表します。


▼そのあと着座して、議論しました。
 防衛省の作った素朴な感染症対策スクリーンのために、写真ではほとんど見えませんが、いちばん奥に岸信夫防衛大臣がおられ、向かって右の列が護る会(奥から代表・青山、山田宏幹事長、長尾敬副代表、谷川とむ幹事)、左の列が中山泰秀副大臣、大西宏幸政務官です。
 この写真は、会に参加されていた杉田水脈幹事が自主的に、撮ってくださったようです。だから杉田さんは写真に入っていません。杉田代議士、ありがとう !

 岸大臣は、非常に積極的に発言されました。
 その議論は、今週も収録する「青山繁晴チャンネル☆ぼくらの国会」にて詳しくお話しします。
 しかし大臣発言のもっとも大切なポイントを、以下に記しておきます。早く知りたいですよね ?

「私 ( 岸防衛大臣 ) の考えと護る会の考えは基本的に一致している」
「中国が2月1日から施行した海警法において、中国が『管轄している』と主張する領域は、中国の恣意的な解釈に過ぎず、国際法と整合性が全くない」
「これを中国に理解させる必要がある」
( 提言書にある日米共同訓練については ) 「確かに ( 尖閣諸島での ) 日米の ( 自衛隊と米軍の ) プレゼンスを示すことが大切だ」
( 提言書にある自衛隊と在沖米軍の統合連絡本部については ) 「いま計画があるわけではないが、特に、陸上自衛隊とアメリカ海兵隊の調整処の必要は感じる。検討する」

 いずれも現職の防衛大臣としては、極めて明快な見解です。
 ぼくからは、提言書の内容に加えて ( 1 ) 中国の国防大臣と再び、テレビ会談を行い、海警法なるものに日本の防衛当局が反対する意思を明示する ( 2 ) 南シナ海に海軍の派遣を表明したイギリス、フランス、ドイツの各国防大臣ともテレビ会談を行い、連携を強化するーことなどを提案しました。
 大臣は、これにも強い関心を示され、「考えてみます」とのことでした。
 これらは、アメリカのオースティン新国防長官と海警法をめぐっても緊密な連絡を取り合うことが前提です。


▼上掲の写真は、産経新聞の積極果敢な記者から送られてきたものです。
 なんと、ぼくの記者会見での発言を、ほぼ全文、産経新聞のネット版に載せているのです。
 ネットの長所を活かして、長文の、かつては考えられない会見・全発言の報道です。
 驚き、感心しました。
 ここです。
 産経は、ストレートニュースとしてもちゃんと写真付きで報じています。ここです。
 非常に公平な報道ぶりだと考えます。

▼さて、「青山繁晴チャンネル☆ぼくらの国会」はその最新放送を、今夜 ( 正確にはゆうべ ) もアップしています。
 いよいよ100回が迫る、第99回の放送です。
 ここです。
 上述の会見・全発言の報道にも出てくる、「アメリカはトランプ政権もバイデン政権も、中国共産党がウイグルでジェノサイド ( 民衆の無差別大量殺戮 ) を行ったと認定しているのに、日本の外務省は意思表示を避けるだけ」という深刻な問題を、いつものように生資料をお見せしながら話しています。
 いま、わたしたちのアジアで中国の独裁政権の手で何が起きているか、それを日本国民が知るために、どうしても視ていただきたく思います。

 根っこはすべて繋がっています。
 長年、申してきたとおりです。
 できれば、すこしづつでも第1回からこの第99回までをご覧になってください。
 一切を無償、無条件にて視ていただけます。
 ここです。


▼きのうは、朝のこの議員総会から始まりました。
 感染症対策のスクリーンが林立する向こうで、世耕弘成・参議院自由民主党幹事長が「気を引き締めよう」と話されています。
 このあと長時間の参議院本会議があり、本会議が終わると短くお昼を食べて、防衛省に向かいました。
 民間専門家の時代から通い慣れた防衛省、防衛大臣室です。
 その前の政治記者時代に、防衛庁 ( 当時 ) 担当になってからの長いお付き合いです。
 いま議員として訪ねて、ぼくの内面が何か変わっているか。
 いえ、一寸たりとも、変わっていません。
 根っこの志は、思えば少年時代からずっと変わりません。

▼少年時代から変わらない志といえば、もの書き、作家になろうという意思も、何も変わらずに来ました。
 いちばん新しい新書の「いま救国 超経済外交の戦闘力」 ( 扶桑社新書 ) が意外にも、出足が絶好調、いきなり沢山のひとに読まれて、正直、びっくりです。
 どこまで持つかなぁ、ほんとうに読まれていくかなぁ。
 それはまったく分かりません、と言うより正直、まるで自信がありません。
 ただ、時代の呼吸に「いま救国」が合っているのかも知れないと、ふと今夜、思いました。

 それにしても同じく新書の「きみの大逆転」と、18年4か月をかけてようやく書いた物語の「わたしは灰猫」も、どうしても読んでほしい本なのです。







 
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