On the road~青山繁晴の道すがらエッセイ~

2021-02-16 08:19:50
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★推敲しました 【生中継は続く】 ようやく「海外から漂着するプラスチックゴミ」に触れる法律案となりました 問題は中国、韓国の不法投棄です



▼きょう2月16日火曜日も、早朝8時から、自由民主党の本部で、「経済産業部会」と「環境部会」と「環境・温暖化対策調査会」の3者による合同会議がいま、開かれています。
 密を避けながら、かなりの数の議員が参加しています。

▼これは、プラスチックゴミを資源循環させるための新しい法案を審議する、部会です。
 前回の部会で、ぼくは「実際は中国、韓国が海に捨てるプラスチックゴミが日本の海も深刻に汚染している。それを、海洋資源調査のための航海や、対馬の海岸で地元のみなさんに協力してゴミ集めをすることを通じて、把握している。この現実に一言も触れない法案は容認できない」と発言しました。

( ぼくは現在、経済産業部会の部会長代理です。部会の役員を務める議員は、その部会の「平場」では原則、発言を控えるルールです。しかし、これは合同会議なので、両部会長の許可を得て発言しました )

▼その前回の部会は、新しい法律案の概要、つまりおおまかな考え方や、法律の組み立て ( 構成 ) を審議する場でした。
 その「概要の審査」から、今度は「具体的な条文の審査」に進むために、次の部会を開かねばなりません。
 そこで、経産省が何度も議員会館のぼくの事務所を訪ねてきて、条文案を示しました。
 しかし、中韓の問題が依然、ひとことたりとも入っていません。

 ぼくは経産省の行政官 ( 官僚 ) と公平に議論したあと、この条文案を拒否しました。

▼部会が開かれる前に、その部会の役員の諒解を得られないと、役所は、部会に新法の条文案を出すこともできません。
 そして、いかなる法案も、与党の部会で条文審査を終えて、部会を通過させ、最終的には自由民主党の総務会で諒承されないと、国会に出せません。

 経産省は、環境省とも協議をして、「条文そのものには入っていなくても、この関連資料にも、こちらの関連資料にも、センセイの仰る理念は入っています」などと妥協を図ろうとしてきます。
 背景にあるのは、「中韓によるプラスチックゴミの不法投棄といった問題は、大臣会合や国際会議の場などで交渉すべきもの。国内法に入れるべきではない」という役所の考え方です。
 このように役所に言われると、そうかと思い、同調なさる議員も少なくないでしょう。
 しかし、その大臣交渉や、国際会議での交渉も、中国や韓国を追及する裏付けとなる法律があってこそ、です。
 それがほんらいの法治主義ですし、役所は実際には、根拠法がないことを理由に中国、韓国をはじめ声の大きい外国にはすぐ、遠慮します。
 国民や多くの議員の見えないところで、そうします。

 したがって、すべて拒否しました。

▼こうした交渉の結果、日本の法律にようやく、「海外から漂着するゴミ対策を位置づける」という言葉が入りました。
 この法律にいきなり、中国、韓国という具体的な国名を入れるのは無理があります。
 一方で「海外」というひとことがあれば、どこの国とも交渉できます。

 常に、譲れない一線を持ちつつ、じりじりと少しでも前へ進めることが実務者の務めだと考えます。
 すべて言いっぱなしで問題ない評論家や学者ではありませぬ。

 とにかく日本はこれでようやく、交渉の根拠となる条項のある法律を持つことができます。
 ただしそれはもちろん、今後、国会での与野党による充分な審議を経て、法律が成立すれば、の話です。
 法の成立をみるまで、この件についても見えざる努力を続けねばなりません。

▼部会はいま、条文審査を通過しました。新しい法律案を部会が諒承したわけです。
 このあと、法案はさらに、自由民主党の総務会などの審査を通れば、国会に出て行くことになります。

 学校では決して教えない、オールドメディアにも何も出てこない、法律が成立していくリアルな経緯がここにあります。
 それを主権者に直にお伝えするのも、不肖ぼくのささやかな務めのひとつです。
 この件に関連する動画はここです。無償です。





 
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