On the road~青山繁晴の道すがらエッセイ~

2021-03-17 05:52:15
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海外同胞への支援がこれでいいとはマサカ、考えていません

 困窮世帯へ現金の再給付が行われます。
 苦しまれているかたがたに、わずかなりとも朗報であるように願います。

 一方で、同じ日本国民、同胞、はらからが海外に棲むというだけで、どれほど武漢熱の流行が惨たる国においても、現金給付が1円もありません。
 急逝された和田幸浩さん(外務省総務課長)とも水面下で連携して、ようやく91億円の予算を確保し、それに基づく海外同胞への支援事業は行われます。
 しかし和田さんとぼくらが当初目指したのは、特別定額給付金10万円の手上げ方式による給付で、予算想定は1400億円でした。
 和田さんから具体的な良案も提示されました。
 それが「日系人らに、不公平という強い声がある」という政権中枢(複数)の反対で実らず、それでも動き続けて、ようやく出発点としての91億の予算確保となりました。

 けれども、単に予算が足りないというだけではなく、国内の日本国民に対するのと同じ「生活の直接支援」という根本が欠落しています。
 それが、最大問題です。

 したがって、これで良いとはまったく考えていません。
 明日の外交部会であらためて、主張します。





 
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