On the road~青山繁晴の道すがらエッセイ~

2021-04-10 19:44:50
この日時は本エントリーを書き始めた時間です
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鍼灸の天才的な技術を持つトレーナーは言いました、「私はいろんな躯を見てきましたけど、青山さんほど痛めつけられた躯は初めてです」 わはは

 本日は土曜日、原稿や電話協議といった仕事は例によって押し寄せてくるけど、国会日程はないので、スキマ時間を狙ってトレーニングに行きました。
 そのとき、ぼくが「あなたは天才です」と呼んでいる鍼の技術を持つ、トレーナーに、躯の手入れをしてもらいました。

 そして彼女が、ぼくの首に「骨より硬くなっている筋」を発見したのです。
 それは実はぼくがずっと苦しんでいる部分です。
 ぼくの首は、直接的には5年前の選挙カーの事故による後遺症によって、いまだに、おそらく一生、治療が必要な状態です。人間ドックで毎年、指摘されます。本音を言えば、なかなかに辛いです。
 それに加えて、もっと長く苦しんでいる部分が首にあって、それを今日、女性トレーナーがその鍼灸技術によって見つけたわけです。

 このトレーナーによれば、胸から首へ続く部分のなかで、人間がストレスを受けるとその影響がもっとも表れるところが、骨よりも硬い状態になっていて、「これは・・・苦しいでしょう。よく耐えていますね」と仰いました。
 そしてトレーナーは「青山さん、ほんとうに24時間、ずっと頭を使い、身体を使っていますね。そうでないと、こんな酷いことにならないです」と目を丸くしていました。

 この躯の手入れの前に、いつものハードなトレーニングにのぞんだのです。
 ぼくの躯には今、首のほかにも、強い痛みの出ているところがあって、トレーニング担当の男性トレーナー ( 元ラグビー選手 ) と話したのは「ラグビーとかアルペンスキーとか、怪我が多くて、痛みに耐えるのがふつうのことをやってくると、痛くても何も言わない癖が付いてるよねぇ」ということでした。
 そして互いに共感しつつ、痛いからトレーニングしないのではなくて、痛みを悪化はさせないよう工夫はしつつ、トレーニングしながら治していくという鍛錬メニューを、彼の優れた専門知識を活かしながら、一緒に考えて実行しました。

 いま、快適な心境です。
 痛みは、生きている証拠です。
 上手く付き合って、務めを果たしていきます。

 言われてみれば確かに、24時間態勢で、頭と身体を使っています。
 長くはない仮眠のときに見る夢も、ほとんどが仕事絡みです。
 そりゃ、首も痛くなるでしょう。
 しかし、こんなひとは別にぼくだけじゃ無いと思うし、とにかく物理的にそうしないと務めが果たせないから、基本的にはさして気にしないで進むほかありませぬ。

 土曜ならではの、告白、いやそんな大袈裟なものじゃなくて、ちょい本音トークでした。
 心配ご無用。
 ぼくが今、いちばん感じているのは、強靱なこゝろと躯への感謝です。
 深い感謝です。
 お父さん、お母さん、ありがとうございます。





 
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