On the road~青山繁晴の道すがらエッセイ~

2021-07-05 02:17:55
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都議選の自由民主党は大敗に等しく、立民は大勝に等しい  総選挙を東京都民が予言

▼獲得議席は自由民主党が33、都民ファーストが31の各議席。
 選挙前は自由民主党25、都民ファースト45ですから、一見すると、自由民主党がいくらか勢力を取り戻して、都民ファーストが後退したように見えます。
 しかし実際は、自由民主党は前回に続いて大敗したに等しいと考えています。
 第一党には復帰したが、公明党と合わせても、首都の議会で過半数に届かなかった負の意味は、限りなく大きい。

▼都民ファーストが、自由民主党にわずか2議席で続く第二党の座を確保したことは、小池百合子都知事のまさかの動きが依然、奏功していることを物語ります。
「過労」と仰った入院は同情票を集め、最後の日だけの知事による応援も効果を挙げました。

▼ぼく自身がいちばん眼を向けているのは、この都民ファーストや小池知事のことよりも、立民が、選挙前の8議席から15議席に躍進したことです。
 特に、立民の新人が菅直人元総理の応援を得て完勝した武蔵野市選挙区の結果は、象徴的です。
 自由民主党と菅義偉政権への非常に強い批判が、くっきりと顕れているのが、今回の都議選です。

 このまま、菅義偉総理がお考えの「パラリンピック閉会直後の衆院解散・総選挙」に突入すれば、大惨敗となり、国政をさらに誤るでしょう。
 この動画で、「9月解散に反対」と、都議選の前に真正面から申しあげたとおりです。
 
▼ぼくが応援した候補は、板橋区で松田康将さんが前回の落選を克服して当選されましたが、河野雄紀さんが前回に続き苦杯を喫され、ぼくからも、河野さんに投票してくださった有権者にお詫び申しあげます。
 北区で、山田加奈子さんという女性現職がトップ当選なさったのは、わずかな救いでした。

 北区の住宅街にある青果店の前で、護る会(日本の尊厳と国益を護る会)の事務局長である高木啓衆議院議員と一緒に応援演説を始めたときから、地元有権者の山田さんへの信頼を感じました。
 それだけではなく、遊説車で走りながらマイクを握って呼びかけ続けているとき、少なくない女性のかたがたが親しみを込めて、山田候補に手を振られるのを見ました。
 この北区では、実は女性候補が男性候補より多かったのです。そのなかで、実際にぼくが「良き人材」と確信している山田加奈子さんがきちんと選ばれたのは、うれしかったです。

 松田都議、山田都議、応援演説で申したとおり、小池知事に任せず足元から日本の首都を良くすることに、貢献してくださり国会ともあるべき連携ができますよう、伏してお願いします。
 そして河野さんの確かな識見と、優しいお人柄がちゃんと活かされる日が来るよう、これからも応援します。





 
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