On the road~青山繁晴の道すがらエッセイ~

2021-07-07 18:59:12
この日時は本エントリーを書き始めた時間です
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血流がすでに止まり始めているのが実態です  それを打ち破れるかどうか

▼天皇陛下のご存在を護ることについて、「菅義偉総理は総選挙後に女性宮家をつくる」という週刊誌の記事が出ているとのことです。
 ふだん週刊誌は読みませんので、その記事を読んだのではなく、連絡で知りました。

 そんな事実は無いと考えます。
 しかし同時に、安倍総理の時代のような安心、確信はできません。
 天皇陛下のご存在は、確たる国家観のもとでしか、護り抜くことはできないからです。

▼不肖ぼくとしては、祖国の根っこを喪失しないように、眼に見えるところ見えないところ、ありとあらゆる手段で、他の数多い重大課題と同時進行にて、取り組み続けるほかありませぬ。
 そのひとつが、まんがで、日本国民に皇位の継承をめぐる、たったひとつの真実を知っていただくことです。
 女性天皇と女系天皇の違いについて、学校で全く教えもせず、政府から何らの見解も示されないまま、女系宮家へのうごめきが、政界、学界、教育界、オールドメディアで絶えないのは、国民に知らしめず致命的な重大事を勝手に決めてしまうことであり、こんなに恐ろしいことはありません。

 おそらくは北海道にお住まいの女性のかたから、紀伊国屋書店の札幌本店で皇位継承まんがの『誰があなたを護るのか 不安の時代の皇 ( すめらぎ ) 』 第2刷が平積みになって置いてありましたというコメントが、このブログに届きました。
 そうです。増刷分がやっとこさ回り始めました。

 ぼくの本質はどこまで行っても、ひとりの物書きです。
 ところが国会議員となってから、「政治家の本への偏見」 ( 信頼できる編集者 ) のためか、増刷がとにかく遅く、ほんとうに遅くなりました。
 したがって本を出すたびに、せっかく多く読まれ始めては品切れとなり、『無い本は読めませんよね』とぼくが胸のなかで読者に悲しくお話しするとおり、読まれなくなってしまうという繰り返しです。

 今回の皇位継承まんがも、ほんとうに増刷が遅れ、血液の流れが止まるように「読みたい」、「子供たちや周囲のひとに読ませたい」という読者の熱意が、せき止められているのを感じます。
 たとえば、ここであるとか、地元の書店であるとか、ようやく世に出てきた増刷分を手になさってくださればと、こゝろ深く願います。

▼版元からはきょう、3刷が決定したとの連絡がありました。
 ふだんなら内心でうれしいところですが、そんな気持ちには全く、カケラもなれません。
 その3刷はとても少ないですし。

 書籍を発刊するプロとしての版元の考えは考えで、とても良く分かるのです。
 本が読まれるためには、国会議員を辞めて欲しいーとはどこの出版社のどなたも仰いませんが、作家としてのぼくを知るすべての編集者の本心でしょう。
 日本では、ほんとうにありとあらゆるドラマ、映画で、政治家はいつも料亭で悪だくみをして、汚いカネを受け取るだけです。
 ぼくが議員となって、ただの1円も、法によって保証されている政治献金を受け取っていないことは、絶対にオールドメディアで報じられません。
 逆に何かあれば、すぐに大々的に非難しようと待ち構えているのが、日々、よおく伝わってきます。
 いったい何のために国会議員を選ぶのでしょうか。

 同時に、実際に汚いカネを受け取って裁判になっている国会議員がいます。そしてもうひとつ同時に、真剣に、ほんとうに真面目に仕事をしている国会議員も、現場で多く、見ます。この議員たちはみな、法が定めた政治献金を受け取り、法が定めた政治資金集めパーティをやっています。支持団体も懸命に確保していますね。ぼくはこのすべてがありません。
 しかしそれは、「こういうやり方もできる」ということを、後続のかたの参考にお示ししているだけです。ぼくなりの生き方に過ぎませぬ。
 どうか、まつりごと、政治の全体を見てくださいませんか。
 そうしようと努力なさっている主権者が多いのに、それを邪魔する動きのほうが日本社会では遙かに強いのが、大きな歪みを生んでいます。

 せめて皇位継承まんがだけは、ひとりでも多くの日本国民に読んでいただきたいです。
 原作を書いたのは、現職の国会議員のぼくです。するとヒロインの永峯あかりも、大切な役割の春暁、そして紀 ( のり ) さんまで国民に知られずに終わる。
 ・・・ということがすこしでも減るようであって欲しいです。
 前も申しましたが、フランスのアンドレ・マルロー文化大臣の小説は、よく読まれています。フランスの政治家が日本よりずっと清潔だという事実はありません。

 本心を言えば、灰猫さんと、咲音 ( さいん ) も、もうすこしは国民と逢ってほしいです。たとえば、ここにいます。





 
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