On the road~青山繁晴の道すがらエッセイ~

2021-07-09 06:06:07
この日時は本エントリーを書き始めた時間です
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動画でどんなに丁寧に話しても、文章でどんなに噛み砕いても・・・

・・・必ず、誤解は生じます。ひとつひとつ対応していては身体がついに壊れるでしょう。
 いや、身体が壊れるまえに、誰にも1日は24時間ちょうどしか無いので、仮にまったく寝ないで対応しても、時間が完全に無くなります。

 しかし、一点、おひとりがなさっている誤解について、説明いたしておきます。
 ただし、「話が違う」という趣旨を書き込まれたかたは、まさしく、おひとりです。

▼伝令型RNAワクチンの2回接種を国民のどれくらいが実行されれば集団免疫か、それに近い効果が出るかについて、危機管理から感染症に向き合ってきた立場でぼくが述べてきた見通しはー
(1) 最初の効果が顕れるのは、すくなくとも人口の4割が接種なさってから
(2) そして6割から7割に達すると、集団免疫に近くなることが期待できる
(3) しかし武漢熱ウイルスは異様なまでに変異が速く、そして変異株のなかに感染力を格段に強めたウイルスも出てきているので、変異株に完璧に対応するためには、人口の8割接種が望ましい情況となりつつある
(4) それでもワクチンを打たない人、打てない人の自由意志は尊重せねばなりません
ーということです。
 加えて言うと、ぼくがずっと人工ウイルスの疑いを指摘している今回のウイルスの今後の変異ぶりによっては、伝令型RNAワクチンのブースター接種 ( 追加接種 ) を1回、行うことが望ましくなることも、先々の可能性としてはあり得ます。
 これは一定の月日が経つと免疫効果が薄れることがふつうであることとは、別の話としてのブースター接種です。

 これらは単に個人的意見ではありません。知友の専門家 ( 複数 ) と日常的に協議している結果です。
 ただし学問的な定説とまでは、まだまだ言えません。
 あくまでも現段階での疫学的な見通しです。そして世界の現状は、パンデミックの収束へ向けての過渡期なので、責任をもって語れるのは、こうした「現段階での疫学的な見通し」だけです。

▼「話が違う」と仰っている方 ( あくまで趣旨です。言葉の通りではありません ) は、ぼくが「4割で集団免疫獲得」と言ったではないかと追及されていますが、そのような事実はありません。
 上記のとおりです。「最初の効果」と述べているのを、「集団免疫獲得」と、すみません、あなたさまが拡大解釈されているのではないでしょうか。
 また、ほかの人の発言、見解を引用されて、「訳が分からない」という趣旨も仰っていますが、その人の発言、見解は、ぼくと全く何の関係、関連性もありません。

★特に分かっていただきたいのは、こうした説明は、「誤解はわるいこと」と言っているのではないことです。
 タイトルに示したとおり、動画でも文章でも、発信した以上は、何らかの誤解は生じます。
 いつも正確に理解されると考えるのなら、それは発信するぼくの驕 ( おご ) り、そして甘えです。

 ネットの時代が深まり、誤解が増えているのは厳然たる事実です。しかしそれも当然の帰結です。もともと情報過多が進んでいたのに、そこにネットから溢れる情報が上乗せされれば、どうしてもほとんどの情報が生かじりとなることが増え、それによる誤解も増えます。
 しかし、それは他人から追及されることではなく、ご自分でお考えになることです。そうでないと、言った言わないの不毛な争いだけになってしまいます。
 たとえばぼくが発信するなら、誤解もできるだけ甘受しないと、大人の発信とは言えませぬ。
 そのうえで、このエントリーのように、ワクチン接種という社会的な影響が大きい事柄については、時に、時間を割いて説明します。
 すべては、人生そのものと同じく、よきバランスをはかること、ですね、みなさん。






 
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