On the road~青山繁晴の道すがらエッセイ~

2021-08-03 08:43:57
この日時は本エントリーを書き始めた時間です
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【書き加えました】  歯を食いしばるような日々にあって

 社会のみんなが感染症と生活の苦難、経済危機、失政に直面し続けるなかで、オリンピックを見守るというのは、ほんとうの難事ですよね。
 不肖ぼくも、水面下で当然の責務として多様な課題に取り組みを続けながら、生まれてきてこのかた最大の重圧を感じています。

 そのなかで、体操女子の村上選手の敢闘は、この東京オリンピック・パラリンピックのなかでもいちばんの印象に残る成果、そのひとつではないでしょうか。
 最初、たまたま目にしたNHKニュースで「女子体操で57年ぶりのメダル」と聴いて驚き、さらにそれは団体での銅メダルであり、個人としては史上初だと知ってさらに感嘆しました。

 あらゆるスポーツ選手にとって致命傷になりかねない腰の怪我、それから人間なら誰にも必ずある精神面の弱点、それらの克服があっての偉業です。
 そして、今回の五輪で大きな問題のひとつとなってしまっているネットの暗黒面に苦悩した選手のひとりであることが、はっきりしていますから、その側面でも意義があると考えます。

 金メダルだけに意味があるのではなく、メダルだけに意味があるのでもなく、個人の責任の外からやって来る苦難にも屹立して立ち向かう人間の姿が、ここにあります。

 おめでとうございます、村上選手。
 みごとに報われましたね、支え続けたみなさん。





 
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