On the road~青山繁晴の道すがらエッセイ~

2021-11-10 18:00:45
この日時は本エントリーを書き始めた時間です
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林芳正外務大臣について

▼林芳正・新代議士は今夜の組閣で、初めて外務大臣に就任されます。
 これまで日中友好議連の会長を務め、ふだんの言動からも親中、親韓であることは疑いがありません。
 たとえば対中最強硬派を公言しているぼくとは、考えがまったく違います。

 また韓国に対しても、ぼくは「ホワイト国からの除外」を最初に、自由民主党の外交部会の場で提案し、当初は経産省の課長職らから激烈な反対を受けましたが、怒らず止まらず、半年後に実現となりました。
 おそらくは、これも林さんとはまったく考えが違うでしょう。

▼しかしそれでもなお、外相としてどうなさるはすべて、これからであり、外相に就任されれば内閣の一員、一閣僚として政府方針を守らねばならない義務があります。
 したがって、具体的に外相としてどうなさるかを見つつ、公平に判断していきます。

 そのために、今夜おそらくアップになる林芳正外務大臣の起用をめぐる動画、「青山繁晴チャンネル☆ぼくらの国会」の第240回放送では、あらかじめ決めつけて批判するようなことはしていません。
 それをするのは、ぼくの生き方ではありません。

 林芳正さんだけではなく、いつもありのままに申しているとおり、ぼくは考えが真逆のひとにも長い友人が沢山います。
 それは国会のことに限りませんが、国会においても、同じ自由民主党の林さんどころか、すべての野党のひとたちとも広く交遊があります。
 ぼくにとって、それはごく自然な生き方であり、何をどう言われようとも変えることがありません。
 自分の考えだけが正しい、違う考え方は間違いと決めつける、あるいは先入観を持ってひとを遠くから判断する、 そのようなことは生きている限り致しませぬ。

 どんな人の懐にも、ふらりと入っていきます。
 この頃、少年時代に読んだ龍馬さんの伝記などをちらちら、見ています。
 考えや立場の違うひととの付き合い方は、客観的に、今のぼくと似ているなと感じます。
 龍馬さんは大好きですが、龍馬さんであれ高杉晋作さんであれ、ひとの生き方の真似はしません。
 どうやら、自然に似ているようです。

▼話を戻すと、林芳正外務大臣といえども、就任前から先入観を持って見ることはありません。
ありませんが、何か重大事が起きたときのために、備えは必要です。
 そこで今日、11月10日の国会召集日に ( 1 ) 習近平国家主席の国賓来日を復活させない ( 2 ) ウイグル、チベット、南モンゴル、香港をめぐる事実上の対中非難決議をやり直すーこの2点に絞って、共に戦うことのできるひとたちと、特に、護る会(日本の尊厳と国益を護る会)の会員ではない議員たちと連携を確認しました。

 これは上記の生き方と何も矛盾しません。
 むしろ、これこそ両立する生き方だと考えます。
 懐に入りつつ、甘い考えは持たない。
 それだけのことです。

 日本男子も日本女子も、複雑な世を生きるには、簡明な生き方がいちばんではないでしょうか。
 ね、みなさん。






 
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