On the road~青山繁晴の道すがらエッセイ~

2021-11-13 06:06:37
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われら変わらず、貫き通す


( 地球物理学の世界最大、最高権威の国際学会 AGU~American Geophysical Union~で、東京海洋大学と九州大学、新潟大学や独立総合研究所などが連帯したメタンハイドレート研究の成果を口頭発表する、東京海洋大学・青山千春博士研究室の学生。
 海洋大で航海術も学ぶ制服を着た、堂々たる発表です。
 ぼくも感心して見て、聴いていました )


( 世界中からおよそ2万8千人もの、最前線の地球物理学の学者・研究者が続々と、開催国アメリカに集まります。毎年、クリスマスシーズンに近い時期です )


▼何人かのかたから善意の質問がありましたから、お答えしておきます。
「独立総合研究所は寄付を受け付けていますか ? 」、「資金難に苦しむメタンハイドレート、メタンプルームの研究をわずかでも支援したいのですが・・・」という問いです。
 まさしく善意と、それから志が伝わる問いかけだと思います。

▼繰り返し述べていますように、国会議員となったぼくは、もはや独立総合研究所の経営には関わりがありません。
 5年4か月前の参院選の途中に「当選する可能性がある」と判断して、独立総合研究所の代表取締役社長・兼・首席研究員をみずから辞めました。法的には、社長を続けることに何ら問題はありませんが、おのれの考えに基づく行動です。
 創業者株も無償ですべて返上しましたから、現在は、独立総合研究所の経営に関わる法的な権限がありません。

 創業者の精神が会社や組織の灯火となることは人の世にありますから、ありのままに申して、精神的な支えとなることはあるかも知れませんが、それは経営陣の一角に居ることを意味しません。

 あくまでそれを前提に、お答えするとー
( 1 ) 独立総合研究所を創建するときに、いかなる寄付も一切、受けないという方針を、ぼくが初代社長として決定しました。
 事件記者、経済記者、政治記者のいずれの時代にも、おカネを業界、団体などから寄付として受け取ることが評論家、さらには研究者・学者らの仕事や発言まで歪める現場を見てきたからです。
 この寄付金による歪んだ発信、「科学的な研究」を装った発信が、世論のなかに一部、刷り込みや思い込みを強力に形成することも、ふつうに起きています。世に知られていないだけです。

 独立総合研究所の「独立」は、なにを意味するか。
 それは、日本の真の独立と自律を目指すシンクタンクであるという宣言です。
 同時に、シンクタンクや研究機関に、業界や利害団体のおカネが入って研究や発信が歪むことが、隠れた常識であることに、全面的に抗する姿勢、染まらず戦う宣言でもあるのです。
 独立総合研究所、独研は、日本で初めての純然たる独立系の総合研究所、すなわち旧財閥や銀行、保険会社、あるいは各業界の紐付きではないシンクタンクです。

( 2 ) 独研は3代目社長の時代に入っていますが、ほんらいの理念をまったく変えていないと聴いていますから、寄付を受けないのは現在も同じだと考えます。

( 3 ) 一方で、国立大学法人の東京海洋大学は、国立大学のルールに正しく則って寄付を受け付けています。
 メタンハイドレート・メタンプルームをはじめとする日本の自前資源の実用化に寄与したいとお考えの個人は、東京海洋大学に寄付をされ、青山千春特任准教授の研究を支援したいと仰ればいいのではないかと思います。
 ただし、ぼく自身はもちろん、この東京海洋大学の寄付受け付けに全然、関与していません。ぼくは大学の関係者ではまったくありませんから。
 具体的な問い合わせは、大学当局になさっていただければと思います。

( 補 足 ) ぼくは、こういう考え方に基づいて、国会議員となってからも政治献金をどなたからも1円も受け取らず、政治資金集めパーティは決して開かず、いかなる団体の支持・支援も受けないのです。
 すべて一貫したことです。
 淡々と、自然に、貫いています。





 
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