On the road~青山繁晴の道すがらエッセイ~

2021-11-17 05:58:25
この日時は本エントリーを書き始めた時間です
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経済対策をめぐる自由民主党の月曜の全体会議、それをめぐる報道のいい加減であることに呆れています



▼写真の議員大集合にて、およそ3時間、出席議員で挙手した人は全員、発言できました。
 ところが報道には、ほとんど中身がありません。
 たとえば、問題の10万円給付についても、「異論は特に出なかった」と書いた新聞もあり、呆れ果てました。
 異論は出なかったどころか、異論しか出なかった。
 ぼく自身もしっかり異論を述べました。

 また経済対策の全体についても、官僚が用意した案に、異論の嵐であり、ぼくも憤激して大事な部分について異論を述べました。

▼オールドメディアはいったい何を取材しているのでしょうか。
 記者経験18年9か月を踏まえて申せば、メディアを閉め出して行われた会議のあとのブリーフィング ( 内容の説明 ) が、あまり実態を伝えなかったのでしょう。
 しかしそれはむしろ当たり前で、中身・内容をブリーフィングで全部、教えてくれるんだったら元々、記者を外に出さずにオープンにやります。ドアを閉めてやるのは、議論の自由度を担保するためです。
 だからブリーフィングが木で鼻を括るようであれば、それはむしろ重要なヒント、すなわち会議で異論が続出したんだなと悟って、深い取材をすぐさま展開し、かつ〆切に間に合うように原稿を書かねばなりません。
 このイロハのイ、いや正確にはイロハのハぐらいかな、しかしいずれにせよ基本的動作のひとつを、全くできていないのだろうと考えます。

▼きのう、総選挙後に初めて開かれた外交部会で外務省に問うとき、上記とは別件の中国問題について「オールドメディアの報道では・・・」と表現したら、議員に大受けとなりました。
 しかし、ぼくがあえて「オールドメディア」と表現するのは、古巣の共同通信を含めて、特に若い記者の奮起を促すためです。
 志を持って、狭き門をくぐり抜けて、記者となったはず。たとえば共同通信では、縁故入社などまったく聞きません。
 それなのに、マスメディアが国民と時代にすっかり取り残されていることに気づかず、ご自分の大事な将来も喪いつつあること、それをみずから考えてもらうためです。

▼こうしたことを含めて、「青山繁晴チャンネル☆ぼくらの国会」の次回収録で話します。
 きょう11月17日水曜に、何とかすこし時間を確保できる見通しです。

 この動画は、ここにすべてあります。視聴は無償、無条件でどなたでもOKです。
 総選挙の応援遊説のとき「視てますよ」と仰ってくださった主権者の多かったこと、総選挙が終わると初当選の議員のかたがたから「あれを視て、やる気を出したんです」と言われることの多いこと、ちょっとびっくりしつつ、励まされています。

▼ちなみに、経済対策でぼくの述べた異論は、通ったようです。
 すなわち経済対策がその部分、変更されたようです。
 きょう、全体会議の二度目が開かれます。そこで確認できるでしょう。





 
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