On the road~青山繁晴の道すがらエッセイ~

2021-12-18 05:56:24
この日時は本エントリーを書き始めた時間です
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中国などによる人権蹂躙への非難決議をめぐり、茂木幹事長が「今はタイミングではない」とこの臨時国会での採択見送りを高市政調会長らに伝えたことについて

▼今回は公明党との調整も、実は、完了しています。
 茂木幹事長も「内容はいい」と言明されたそうです。
 では、なぜ ?

 ぼくは昨日も予算委員会で身動きがとれず、予算委の終了直後に護る会 ( 日本の尊厳と国益を護る会 ) メンバーの和田政宗参議院議員から、茂木幹事長が、高市政調会長に「採択しない」と表明されたことを聞きました。

▼その後、詳しい状況を調べ、北京五輪の外交ボイコットについて政府がまだ態度を表明していない段階で、この決議の採択になるのは好ましくないという判断だと知りました。
 これに対し、高市政調会長らは、それは話が逆であり、今こそがタイミングだと表明されています。その通りだと考えます。

▼夜の早い段階で、諦めずに交渉する行動を起こしました。
 答えはまだありません。

 こういう動きは、ずっと懸念していました。
 岸田総理が、高市さんを幹事長にせず、茂木外相 ( 当時 ) を幹事長に持ってきた人事ですでに、この事態は予想せざるを得ませんでした。
 そのために水面下で、こうならないよう働きかけ続けてきましたが、民主主義においては、権限が公式に付与された人物だけが最終的にすべてを差配できるというのが冷厳な現実です。
 自由民主党の同じ三役である政調会長 ( 高市さん ) であっても、切歯扼腕しても、幹事長の権限に対してどうにもなりません。

 しかしむしろ、無役で自由に動ける立場には、役に就いている人にはできない、それなりの見えざる動きはできます。
 家族会の会長だった飯塚繁雄さんの死を含め、懸念してきたことが次々に現実になっても、その歩みは止めません。
 どなたにどんな権限があるか、それを見極めつつ、謙虚に私心なく動くこと、表に出ない、報われざる交渉を重ねることが肝心です。





 
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