On the road~青山繁晴の道すがらエッセイ~

2022-01-03 19:21:02
この日時は本エントリーを書き始めた時間です
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苦しみ抜いた三が日

▼処女小説「夜想交叉路」の改稿は、生易しい課題では無いことがよく分かりました。
 それはそれで意味があります。
 ただ、きょう1月3日はすでに、まつりごと ( 政 ) をめぐって水面下の動きを始動しています。
 今月半ば過ぎとみられる通常国会の開会までには、公務の間隙 ( かんげき ) を縫って、めどを付けないと、改稿を完遂できなくなると考えています。

▼何も手を加えないで、そのまま本にしてほしいという希望も、数は多くないですが、いただいています。
 しかし「夜想交叉路」は、いったん完成したのが四半世紀近く前です。
 みんなが抱える今日 ( こんにち ) 的問題と切り結ぶ作品に昇華させたいと、考えます。

 また、原稿を何度も読み返してみて、おのれが作家として成長したことも感じるので、それは活かしたいです。

▼井伏鱒二という作家がいますね。
 教科書で出逢ったというひとも少なくないでしょう。
 生涯、自分の作品、それもすでに発表された作品を書き直し続けたことが知られています。
 少年時代に、井伏鱒二の本の解説でそれを読み、「うーん。そういう作家にはあんまり、なりたくないな」と思ったことを良く覚えています。
 ひとりの子どもが大作家に対して何を言うか、という話ですが、当時の気持ちは今も分かります。

 改稿は一度切り、また、作家を国会議員の公務と両立させるのも自分の選んだ道ですから、困難な情況であっても、せっかく読んでくださる読者に資する改稿を成し遂げたいと思います。






 
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