On the road~青山繁晴の道すがらエッセイ~

2022-01-05 02:21:34
この日時は本エントリーを書き始めた時間です
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2本の道路をまたいで走る、ヘンな車

▼ゆうべ、ある重要人物と、ことしは岸田政権の対中外交が鋭く問われる年だという認識で一致しました。
 意見の違いもある超大物政治家だけれど、中国共産党の独裁主義に対峙すべきは、アメリカよりどこよりまず日本国だという意見はぴたりと合意するのです。

▼そのあと、真夜中にトツゼン、「夜想交叉路」の改稿がどんどん進み始めました。
 もともと改稿、すなわち、いったん完成したと思った原稿をあえて書き直すのは、好きなのです。
 もの書き、作家には、ゲラ直しを嫌がるひとが珍しくない。
 しかし、ぼくは本音として、ゲラ直しも好きです。
 だから、「夜想交叉路」のように、いったんは文学賞の最終選考に残ったような確定稿でも、思い切って直してしまうのは、好きだなぁ。

 彫刻のノミをこつ、こつっと、もうひと彫り、ふた彫りすると、素材が木であれ石であれ、その奥からもっと命が鮮やかに湧き出てくる、そんな感じなのです。

▼公務と執筆と、こうやって同時進行していると、轟音を立てて横並びで疾走する列車、あるいは何本かの道を車輪を分けて踏みしめ、快適に走る車。
 そんなことを連想するのです。
 このエントリーのタイトルには「2本の道路」と書きましたが、ほんとうは、2本どころじゃない。何本もの道ですね。

▼さてしかし、「もっと寝ろ」と心配してくださるひとがあまりに多いので、いったん寝ます。
 せっかく進み始めた原稿ですが、それを文字通り、寝かして、熟成を待つのも、なかなかいいのであります。





 
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