On the road~青山繁晴の道すがらエッセイ~

2022-01-18 04:15:56
この日時は本エントリーを書き始めた時間です
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『トレーニング付き国会』の1日目を終えて

▼第208通常国会が開幕したきのう1月17日月曜は、国会議事堂、議事堂分館、自由民主党本部、議員会館の青山繁晴事務所、そして自宅のすべてについてエレベーターを使わず階段を登り降りして、合計107階分、段数にしておおまか2700段前後を駆け上がり、駆け下りました。
 たとえば神社の下に立って、1350段の階段を見上げて駆け上がり、お参りをして、駆け下りたようなものですね。
 階段を降りるときは、腰をあえて落として、膝に負荷を掛け、アルペンスキーで滑降しているときと同じぐらいの負担を膝と脚に課しています。下半身を鍛える効果がさらに幾分かは上がることが期待できます。

 体調は一発で良くなりました。
 しかもトレーニングだけに掛けた時間はゼロです。
 すべて、本会議や委員会や部会に出席するために、その開かれる場所に到着するに必要な時間ですから。

 エレベーターに乗るより時間が掛かりそうにも思えますが、ぼくはたとえば議員会館の青山繁晴事務所 ( 12階 ) へ駆け上がるのは最速で2分半ほどです。エレベーターの待ち時間や、乗ってから途中の階で止まることもあるのを考えると、実際には、高層階であっても階段の方が早い場合があります。
 総じて、階段を使うためによけいな時間を費やすということはありません。

 脚や膝、腰が痛くなるといったことも全く起きませんでした。
 体調が急転、良くなったことを考えると、人間ドックを受けた病院での医師や看護師さん、それにジムのトレーナーの共通した意見、「年齢のせいじゃないですよ。青山さんは運動しないと不調になるんです」という意見が正しかったなぁとも考えています。
 まぁしかし、通常国会は長いです。
 まだ初日をこなしただけ。これからです。
 通常国会が終わると、1週間で参院選の公示 ( 6月22日前後 ) 、そしておそらくは7月10日が投開票です。
 ぼくの選挙活動は、団体支持お断りですから団体回りがなく、後援会を作らず後援会長も置かず地元も作りませんから、地元回りもなく、ただただ不特定の場所を遊説して回るだけです。
 その体力を、国会の公務をこなしながら涵養することに繋がりますから、まずまず正しい行動でしょうか。

 ただし、階段で絶対に人に迷惑を掛けないように最大限の注意を払っています。
 階段室はほとんど無人です。しかし人がいらっしゃるときは、ペースを落としたり、必ず距離を保つように心がけています。

▼きのうは本会議、特別委員会 ( 理事に再任 ) 、部会、議員会館の青山繁晴事務所での行政官 ( 官僚 ) との深い議論、というように動きがやや激しかったですから、階段の段数も増え、移動するときの歩きも多かったです。
 これが予算委員会に終日、閉じ込めとなるときには、がくっと階段の昇降や歩きの機会が喪われます。
 そのときは、自分で何か工夫をすることが必要ですね。

▼いずれにしても、鍛錬付きの国会、というのはちょっと面白いです。
 不可欠なのは気力です。
 エレベーターの誘惑は、特に20階、30階を超えるときは、そりゃ凄いです。
 ボタンひとつで何もしないで引き上げてもらうのと、一段一段、あるいは一段飛ばしで上がっていくしかないのとは、大違いです。
 肩に力を入れていては、逆に、できません。
 やるしかないかぁ、という諦めの心境で、さらりと第一歩を踏み上がる、踏み降ろすと、なんとか完遂できます。

▼きのうの公務日程の締めくくりは、党本部での安全保障勉強会でした。
 テーマは、ずばり中国の軍事力の実像です。
 防衛省の防研 ( 防衛研究所 ) の現役とOBが講師で来られ、ぼくは深い部分まで突っ込んで質問を致しました。
 その質疑に非常な意義を感じることができました。
 19日の水曜に予定している「青山繁晴チャンネル☆ぼくらの国会」 ( ここです ) の次回収録で詳しく話します。
 収録の前に、どこまで公開して良いかを、講師のかたときちんと協議しておきます。

 収録は、最後に、危機一髪現場シリーズ付きです。なぜかチャンネル登録が増えていますが、このせいかなぁ。
 まさか。

▼前回に収録した6本のうち、最後の1本「米軍基地からの感染をこう止める」を「直球解説」バージョンでゆうべ、アップしています。
 1分と30秒にまとめました。
 ここをご覧ください。

 この短いバージョンは、ふつうのバージョンのざっと半分以下のアクセスです。
 やめようかな、とも思いますが、「絶対に続けてください」とおっしゃる少数派も、そう少数でもなくいらっしゃいます。
 うーん、どうしようかなぁ。

▼きのう、公務日程の最後の安全保障勉強会を終え、そのあと防衛省の幹部とその場ですこし話をして、自由民主党本部を出たときは、すでに午後7時20分ぐらいでした。
 この2年のあいだ、自宅に着くとすぐ、丁寧にシャワーを浴びて、家の中にウイルスを持ち込まないゾーニングを行っていますから、食事が遅くなりました。
 制限時間ぎりぎりでした。なんの制限時間か。
 きょうは、人間ドックのいわば仕上げとして早朝から、癌の有無を調べる検査を受けます。そのためにゆうべは、21時までに食べて、そのあと少量の水しか飲んではいけないのです。

 みなさんのなかには「ドックの結果をすぐ明らかに」とお求めになるかたもいらっしゃいます。
 検査はきちんと解析が行われ、そのあと丁寧な説明を、病院を再訪して医師と看護師さんから受けます。
 ぼくは公務日程がぎっしりですから、その再訪の日程調整にも時間が掛かります。「すぐ」結果が分かっている訳ではありませぬ。

 鼻血も頭痛もすべてワクチンを打ったためであると仰るかたもいらっしゃいます。
 どんな解釈も、まったくの自由です。
 ただ、これはぼくの身体です。みずからの費用と時間を費やして人間ドックに行き、通常よりはるかに多い項目を調べ、きょうも朝早くに自宅を出て、公務の前に検査します。
 それが公務に就くうえの責任のひとつだと考えているからです。自分を守りたいからではありませぬ。
 かつ病院には、ぼくのワクチン接種のデータもきちんと入っています。鼻血や頭痛も病院はすべて把握しています。複数の専門医のアドバイスを受けつつ検査を進めています。それもかなり多数の医師です。どの医師も、鼻血や頭痛をアナフィラキシーだと考えているひとは全くいらっしゃいません。

 なにごとも根拠があって、仮説があり、結論がありますね。
 ゆっくりじっくり、取り組みましょう。
 みなさんの強い関心に、深く感謝しています。

 みなさんにおかれては、きょうのいちにち、こゝろの平安がありますように。
 みなさんを信頼しています。





 
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