On the road~青山繁晴の道すがらエッセイ~

2022-02-05 11:29:08
この日時は本エントリーを書き始めた時間です
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土曜に感じる、脳のフシギ

▼トレ国ことトレーニング付き国会活動を続けるために、公務日程のない土曜を生かして、トレーニングジムに来ています。
 きょうは痛みのトリオとご一緒の鍛錬です。トリオはちと珍しいけど、痛みとデュエットのトレーニングは年中行事ですから、どうということもありませぬ。

▼土曜でも公務が入ることは良くありますが、今日は入っていません。
 しかし、いつも通り、原稿の〆切はあるので、モバイルパソコンを抱えてジムに入るという、ひとさまから見ればきっと不可解な行動です。

 トレーニングのあいま、わずか5分であっても、数行を書けます。
 その数行の積み重ねが原稿になっていきます。
 それと、苦しんで烈しい筋力トレーニングをしていると、巧緻性 ( こうちせい ) 、つまりスキーで急斜面を高速で滑り降りるような技術を要する複雑な動きはなくて、いわば無心の単純な動きですから、原稿のすこし行き詰まった部分が『あ、こう書こう』と、閃 ( ひらめ ) いたりするのです。

 ぼくの場合は、文章を書くことと、身体を動かすことが繋がっている感覚もあるので、時折、ジムにパソコンを持ち込んでいます。

▼・・・とか何とか言っていますが、要は〆切が来てしまっているので、追い込まれてジムにまでパソコン、という意味もあります。
 きょうは、北陸路の良心的な有力地方紙、北國 ( ほっこく ) 新聞の連載コラムです。

 北國新聞は、ぼくの古巣の共同通信の加盟紙です。
 平和安全法制の国会審議のときに「安倍は戦争をする気だ」という論調がメディアを支配していたとき、「いや逆に平和を守る画期的な法制度だ」と支持した、わずか2紙のうちのひとつです。
 当時ぼくは議員ではありませんが、強く印象に残っています。

 読者のみなさんに、よき文章、よき情報、よき読後感を、提供したいです。
 それにしても脳はフシギです。
 〆切の切迫、筋肉の悲鳴、それらが、おのれが納得できる一文を生み出したりするのです。
 この脳の働き、すべてのひとに天がくださった、人類の宝物ですね。




 
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