On the road~青山繁晴の道すがらエッセイ~

2022-03-03 06:48:28
この日時は本エントリーを書き始めた時間です
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(書き加えました)  「えっ ? 青山さん、ウクライナがこんな時に、質問じゃないの ? 」  

▼きのう3月2日の参議院・予算委員会は、ロシアによるウクライナ侵略をめぐる集中審議でした。
 周りの自由民主党議員の何人もから「今日は青山さん、質問でしょう ? 期待していますよ」と声を掛けられました。実は自由民主党だけではなく、野党の議員のみなさんからも何度か、聞かれました。
 思いがけないことで、光栄でしたが、実際は指名されていません。

 自由民主党には安全保障や外交に関心が強く造詣も深い議員が多くいらっしゃいますから、とても有意義な質問が行われました。

▼それでも、今国会の予算委員会が開かれているあいだには、質問機会が回ってくるだろうとは思っています。
 完全に無派閥で居ると、プッシュしてくれる後ろ盾がありませんから、こうしたことは良く起きます。予算委に限らず、あれこれの場面で日常的に起きます。
 順番はなかなか回ってきません。簡単には回ってきません。

 ぼくは長年、政治記者も務めていましたから、それはあらかじめ、よおく分かっています。
 いかなる派閥にも属さないというのは、当然、それを覚悟の上でみずから選択したことですから、淡々と受け止めています。

▼予算委員会の運営に関与する立場の議員から、「私からも、こうしたときにこそ青山議員が質問に立つべきだと、首脳陣に申しました」と言っていただき、それは、嬉しく思いました。

▼なお、きのうはTVの生中継がありましたから、お気づきのかたもいらっしゃると思いますが、ふだん「片道方式」 ( 議員の質問時間だけをカウントし、政府側の答弁時間はカウントしないために、いつ終わるとも知れない方式 ) ではなく、ふつうに行われました。
 主権者・国民に分かりにくい言い方だと、「往復方式」です。議員の質問時間と、政府の答弁方式の両方を合わせて質疑時間にカウントするから、「往復」という訳ですが、総理と全大臣を拘束するのですから、それが、つまり終了時間が計算できるのが、当たり前です。
 前も申しましたように、ぼくはこのやり方、ほんとうは方式と言うよりただの慣行に、反対です。

 衆議院はすべて上記の普通の、当たり前のやり方、「往復方式」ですが、参議院は「片道方式」と称して参議院の官僚 ( 行政官 ) まで参議院の独自性の発揮だと胸を張っています。
 独自性の意味をはき違えていると、客観的に考えます。
 しかも参議院では、時折、こうやって普通のやり方で審議するのです。きのうのような集中審議は、突如、「往復方式」に変わります。
 やることが一貫していなくて、余計に国民に分かりにくくなります。

 国会は仲間内だけで通用しているような慣行を、打ち破るべきです。
 生活と仕事に忙しい主権者・国民がいつ見てもすっきり分かる国会運営に、変えるべきです。
 これからも声を上げ続けます。

▼なお、ひとつ前のエントリーで記しましたように、経済産業委員会では質問に立ちます。感染症対策の制限付きですが、傍聴もできます。

 花形の予算委員会と違って、専門委員会ですから、TVの生中継はまったくありません。
 だから経産委員会までは、派閥もプッシュしたりうんぬんは、普通ありません。

 そしてこの経産委に限らず、ふつうの「常任委員会」 ( 各分野に分かれた常設の委員会 ) では予算委とは違い、どんな質問をしても、それが与党議員の質問であるなら、報道もされません。それが常態です。現実です。

 より正確に申せば、意義ある質問なら、報道されません。
 失言したとか、汚職を追及されている議員の質問だとか、スキャンダルがあれば逆に、与党議員なればこそ大々的に報道されます。
 そして、ぼくの質問であれば、余計にカケラも報道されません。いえ、記者の取材自体がありません。上からの指示でもあると考えます。記者時代が長いですから、報道機関の手の内は知り尽くしています。

 では、傍聴のかた以外には、どうやって主権者・国民が質疑の内容を知るのか。
 参議院の公式HPで視ていただくしかありません。
 ぼくの質疑がアップされれば、また具体的にお伝えしますね。
 みなさん、ありとあらゆるおかしなことと一緒に戦いましょう。
 あえて国際語でも申します。 Against all odds !
( ※ 映画の題名ではなく・・・。あの映画は好きですが。 )





 
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