2022-05-13 03:48:44
この日時は本エントリーを書き始めた時間です
この日時は本エントリーを書き始めた時間です
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完遂しました・・・極限情況を中央突破して、予定通りの刊行が実現します
▼今月、5月の末に3巻を同時発刊するのに、きのう5月12日木曜の未明も自宅を出発するまで、まだ新しい書き下ろし原稿を書き、分厚くて重い大量のゲラ ( 仮印刷 ) の全ページに手を入れ続けていました。
ふつうに考えれば、もはやとっくに絶望の情況でした。
編集者からは「3巻目の天命篇は、新しい書き下ろし原稿もまだ揃っていないし、ゲラチェックも終わっていません。この巻だけでも発売を延期しますか?」という趣旨の問いかけもありました。
3巻同時発刊というのは、著者であるぼくの発案ではなく、版元の飛鳥新社からの思い切った提案です。
ぼくも正直、驚きましたが、このぼくも同意したのです。
国会は、6月の閉会と7月の参院選を控えて、法案審議の密度が一気に高まっていて、ふたつの委員会の理事を務めていることもあり、審議と採決の日程、あるいは与野党協議は息つく暇もありません。
ぼく自身の、国会議員にとっていちばん肝要な国会質問も、1日に2回、致したり、頻度が高くなっています。
またご承知のように、ぼっこくこと「ぼくらの国会」リアル版を各地で開いていて、参議院議員としての1期6年間の報告をみなさんにおこなっていますから、週末も原稿執筆に充てることはできません。
そのなかでは、新刊書を1冊出すだけでも、おそらく地獄のような情況になることが予想できます。
なのに、3冊を一気に出す、その作業を完遂するというのは、想像を絶する事態になります。
これを百も承知で、ぼく自身が出版社の提案を「積極的な、戦う姿勢」と僭越ながら評価し、お受けしたのです。
さらに、それに基づいて、読者のみなさん、主権者・国民のみなさんに予約をお願いしたのです。
それで、「延期します」とみなさんに話すなど、できませぬ。
最後まで諦めずに続けるしかないと、覚悟を決めていました。
編集者には、即、「いえ、延期しません。3巻、同時発刊です」と短く、お答えしました。
▼そして、5月末の発刊を実現するためには、きのう5月12日木曜の夜半に「校了」、すなわち一切の作業を終えて、全データを印刷所に渡すことが必要です。
ここから数時間でも遅れて、きょう13日に食い込んだりしたら、アウトです。ゲームセットです。
▼ぼくは、自分のスケジュールの12日のところに「運命の日」と書き入れました。
しかし、国会日程を完璧に、いや完璧以上に遂行することは、絶対の前提です。
▽きのう12日は、朝から、まず経済産業委員会の理事会に出席し、与野党の理事協議に臨みました。
次に、経済産業委員会での省エネ改正法案の審議に出席です。
この経産委は、午前、午後にまたがる審議ですから、昼食の時間帯があります。
その昼食時間には、新しい原稿を書きおろすことと、ゲラ直しを、信じがたいですが、同時進行です。
しかし昼ごはんもちゃんと食べました。
同席してくれた、新任かつ初めての私設秘書、プロの医療従事者でもある「しんぺい」さんは、とてもとても心配そうに見てくれていました。
こういうごはんの食べ方は、ふつう、胃腸を壊しますからね。ぼくは、「ぼくらの国会」リアル版で旭川にいくとき、飛行機のなかで腹痛によって苦しみ抜いたりしていましたし。
しかしまず、胃は強いです。ストレスフルの情況でごはんを食べても、何も起きません。起きたことが無いです。
腹痛さんは、ぼっこく@旭川のあと、ときどき警告のためにも顔を出そうとして、諦めて引っ込む、という感じです。
作業をかなり進め、国会内の食堂へ、途中までの成果を取りにこられた編集者に渡しました。
そして委員会の審議が再開となり、最後に、法案はきちんと採決されました。
▽委員会が終わると、急いで議員会館の青山繁晴事務所へ戻りました。
政府が認定しない拉致被害者が含まれている「特定失踪者」のご家族と、救う会によるオンライン会合に参加するためです。
国会議員が虚しい言葉、上辺だけの言葉を吐くことの無いよう、実体験を踏まえて、赤裸々に交渉の実態を話しました。基本的にオフレコということでしたから。
▽これに加えて、ウクライナ戦争をめぐって国内外とメールで、かなり烈しく議論しました。
さらに、夕方からは、国士の経営者の集まりに行き、講演と質疑応答を致しました。
★そして、そして・・・深夜の23時45分頃までに、全ての作業を完遂し、予定通りに3巻が同時発刊されることが、確定しました。
写真は、表紙と帯の仮印刷 ( ゲラ ) 、その最終版です。
▼第1巻の、雄志篇ですね。
予約は継続中です。たとえばここです。
▼第2巻の、虎穴篇です。
予約は例えばここです。
▼帯を見てくださいますか。
「政府与党の内奥へ、共に入って、変えてしまおう」
単行本の帯としては、極めて異例だと考えます。
自分で帯の文章も書きましたから、おのれで言って申し訳ないですが、初めてのような帯だと思います。
▼第3巻の、天命篇です。
この『天命』とは、誰の天命なのか。
できればそれも、頭の隅に置いて、読んでくださいますか ?
▼帯の写真3枚と、裏表紙の写真3枚の計6枚は、かつての日めくりカレンダーのために撮った写真を、その日めくりカレンダー「青山繁晴のまいにち哲学」の版元、扶桑社が、今回の「ぼくらの選択」の版元、飛鳥新社に快く提供してくれて、飛鳥新社の良心的な編集者、沼尻裕兵さんが選ばれました。
ぼくは、何が選ばれたかを、ゲラで初めて見て、かなり気恥ずかしく思いましたが、謙虚な人柄の沼ちゃんが選んでくれたことなので、そのまま受け容れました。
みなさん、あと半月で、書店に並びます。
この書は、超がつくロングセラーとなった「ぼくらの祖国」の、いわば最新版、強化版だと考えています。