On the road~青山繁晴の道すがらエッセイ~

2022-05-24 10:01:37
この日時は本エントリーを書き始めた時間です
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ウクライナをめぐって朝8時から開かれた外交部会、国防部会、金融部会、経産部会の合同会議で「バイデン発言は失言ではない」と述べました


(撮影/護る会メンバーの杉田水脈代議士)

▼部会の首脳陣のおひとりから「失言ではないか」という冒頭発言があったので、「失言ではありません」と述べ、その根拠として実際のバイデン大統領の発言 “That’s the commitment we made”  を引きました。
 ふたつ前のエントリーに記した訳のように「われわれがすでに決めたこと」と仰ったという解釈です。

 これに対して外務省の高官 ( 審議官 ) が脂汗や冷や汗を流しながら、という感じで答弁されました。
 どうして脂汗や冷や汗なのか。
 もしも日本国外務省が、バイデン大統領の発言を追認して「そうですね。アメリカは中国の台湾侵略が起きれば米軍を動かすと言いましたね」とでも言ったら、たいへんなことになる、外務省がいまだに気を遣いに遣う中国様がお怒りになる、ということでしょう。

 そして「大統領の発言の解釈はしません。アメリカ政府は、『ひとつの中国』、『台湾については台湾関係法で対処する』、ということで変わりないと考えます」という趣旨を述べました。
 ただ同時に、外務省高官は「バイデン大統領は確かに、 ( 台湾侵攻があればアメリカが軍事的に関与することは ) われわれが約束したことだ、と記者会見で発言はされました」と認めました。

 当たり前です。バイデン発言は、公然たる事実ですから。
 ただし、この「われわれが約束」という訳だと、バイデン大統領の ”we” が、「台湾とアメリカ」になってしまいます。
 それならもっと凄いことになります。
 台湾とアメリカが、水面下で軍事的な密約をしていることになりますからね。

▼部会が終わったあと、外務省側と非公式にこの点を話しました。
 外務省の別の高官は「あの ”we” は、私も、アメリカ政府内部のことだと思います」と仰いました。

▼政府側と議論を続け、「青山繁晴チャンネル☆ぼくらの国会」の次回で、主権者・国民にお伝えします。
 非常に重要な議論でもあります。





 
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