On the road~青山繁晴の道すがらエッセイ~

2022-06-28 03:04:23
この日時は本エントリーを書き始めた時間です
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(追記しました)  参院選余話  ぼくを「中傷誹謗している」と聞いている芸能界の比例代表候補と遭遇しました



▼6月27日月曜、千葉県松戸市でのことです。
 駅への階段を上がっていき、広場で遊説の準備をしていると、その候補がお出でになりました。
 偶然に、遊説場所が重なったのですね。

 かつて、ある評論家と一緒に、同じネット番組に参加していた人です。週刊誌に、ぼくのことを好意的に書いたりもなさっていました。その記事に関して、もちろん、ぼくは何もお願いしていません。
 ただ『こんな記事を書くと、ぼくについておかしなことをこの人に吹き込む人間が、現れるのではないかな』と予感はしました。
 予感はしても、何も連絡や対応は致しませぬ。

 しばらく仕事を共にする機会がないうちに、突如、中傷誹謗をなさる側に回りました。
 こういう著名人による不可解な中傷はいつもそうですが、客観的に申して、こちら側に何もありません。
 そもそもぼくは個人攻撃をしませんから、なにか諍 ( いさか ) いがあった訳でも無く、一方的に始まります。
 そして、ぼくは自然な信念のひとつとして同じ土俵には乗りません。中傷合戦などやりませぬ。国事と執筆で一日が確実に終わりますから、そんなことに費やす時間も実際、ありません。

▼以下、実際にあったままを記します。
 ぼくと同行していたカメラマンはそのとき、カメラが酷暑か何かが原因になって不調で、撮れていないようです。
 しかし、ぼくの周りにいらした聴衆が目撃者、証人です。ひょっとしたら動画を撮っていた方がいらしたかも知れません。

▼芸能界出身の候補がまず、「こんなことになりまして」と、ぼくに挨拶なさいました。
 参院選の全国比例に出馬なさった、という意味ですね。
 そして「やってみて、このことがどんなに大変か分かりましたよ」と仰いました。
 それは、よく理解できます。
 酷暑のなか、18日間の長い選挙期間、全国を相手に遊説するのは大変ですから。
 あるいは、まつりごと ( 政 ) に当事者として関わろうとすることの大変さも、含まれているのかも知れませんね、

 同じ土俵には乗りませんが、先方から声を掛けてこられた以上は逃げませんから、「ぼくを中傷誹謗しているそうですね」と真っ直ぐ聞きました。
 ぼくは、その動画やら何やらをまったく視ませんから、あくまで「・・・そうですね」と伝聞であることを明らかにして、問いました。
 その候補者は「え、いやー、中傷誹謗なんかしていません」と仰いました。
 ぼくは「そうですか」と答えました。本人が否定なさるなら、そうしておきましょう。

 そしてぼくは「立候補なさったんですから、おたがいに頑張りましょう」と申しました。
 そのうえで、同じ広場で演説したのでは、お聴きになる主権者が困りますから、「どちらが先にやりましょうか?」とお尋ねしました。
 その候補者は丁寧に「青山さんから、どうぞ」と仰いました。実際、謙虚な言いぶりでした。

 そのときぼくは、階段の下で遊説カーから降りたとき、先に、この候補者の遊説カーと思われる車が止まっていたことを思い出しました。
 そこで即、「いえ、あなたが先にいらしていたんですから、先におやりになってください」と申しました。
 健全なルールというか、常識の通りだと思います。

▼これで分かれて、写真のように、ぼくと、ぼくの聴衆のみなさんは、広場の隅へ移動しました。
 マイクを使わずに雑談をしていると、その候補者の声は聞こえてきません。
 かなり広大な広場でしたから、距離があるのかなと考え、聴衆のみなさんとも相談して、マイクの音量をごく小さくして、まるで教室で対面しているように、お話を始めました。

 これが、聴衆のみなさんにとっても、ぼくにとっても、たいへんに良かったのです。
 声を遠くから張り上げるより、さらに本質的な対話ができたと考えます。

▼カメラマンのかたが、遠くで、カメラの調整で苦労なさっているのが見えていました。
 やがて、調整が付いたのでしょう、近づいてこられて、話の途中から撮影が始まりました。
 それはこの動画です。





 
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