On the road~青山繁晴の道すがらエッセイ~

2022-07-24 05:18:14
この日時は本エントリーを書き始めた時間です
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しばらくしたら京都へ向かいます  集まられるみなさんに感謝します

▼きょう7月24日の日曜は、ノンフィクションの最新刊「ぼくらの選択」 ( 雄志篇虎穴篇天命篇の全3巻 ) のサイン会を、京都駅八条口の目の前、京都アバンティ・ブックセンターで行います。

▼このサイン会を先日、東京の八重洲ブックセンターで開いた際、版元の編集者と書店の決定により、本は1冊に限り、また写真撮影を今回は行わないという、徹底した感染症対策をとりました。
 いわば、史上初めての「簡素型サイン会」です。
 おかげで、無事に開催できました。

 おたがい安心感があるので、かえって、みなさんのお名前をとても丁寧に、太々としっかり記すことができたのです。
 かつて、他の書き手ふたりと3人で一緒にサイン会を開いたことがあります。おふたりとも、ご自分の名前だけを記され、その名前も略字で書かれていました。
 これなら、あっという間に終えることができますね。

 しかしわたしは、ごめんなさい、考えが違います。他のかたの考えはあくまで、そのままで良いと思います。一切、干渉も論ずることも何も致しませぬ。

 ただ、わたしは常に思っています。
 本の著者は、沢山のサインを致していても、読者にとっては、一生に一度かも知れません。
 それに、本は書いただけ、出版しただけではまだ、本ではありませぬ。読者を得て、その読者の体内を通って、そのかけがえのない人生の経験や気持ちをくぐり抜けて初めて、ただ一冊だけの、読者ごとの本が誕生するのです。
 プロフェッショナルな書き手であればあるほど、それが、もっとも大切な原則ではないでしょうか。

 だから、読者のお名前を必ず書き、かついちばん大きく書き、たいせつなひとことも添え、それから日付を、日本のオリジナルカレンダー、皇紀で記し、最後に、小さめにわたしの名前を記します。
 サイン会を先日の八重洲のように簡素化すると、この本質的な作業を、ふだんよりさらに丁寧に行うことができます。

 したがって今回の京都も、八重洲と同様に、「感染症に立ち向かう、簡素型のサイン会」として開きます。

▼せっかくの休日に、集まってくださるみなさん、深い敬意と感謝を申しあげます。
 それでは、あとで、お会いしましょう。

 予定の人数は一応、満ちたと聞いていますが、もしもご関心のかたは、ここをご覧ください。
 当日に参加できる可能性はあるのじゃないかと、勝手に思っています。余裕のある、いい会場ですから。まずは電話でお尋ねになってみてください。

 場所は、上述のように、京都駅の八条口のほんとうに目の前です。とても便利です。
 八条口をお出になると向かい側に、アバンティの大きなビルがあります。
 そこで、わたしが編集者と共にお待ちしています。

 ちなみに、わたしは4回目のワクチンをすでに接種し、PCR検査も受けています。感染していません。
 みなさんがワクチンを接種されるかどうかは、そのご意思で自律して自由に決められることです。
 わたし自身は、選挙を含め、きょうのサイン会を含め、人と接するおのれの立場を考え、ワクチンをよたび、接種しました。




 
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