On the road~青山繁晴の道すがらエッセイ~

2022-08-09 07:12:18
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内閣支持率というものの見方がまったく違うと考えています

ひとつ前のエントリーの関連です。
 民主主義国の政府は、国民とみな、考えが同じではないのが健全です。
 独裁主義国のように、国民全員が賛意を強制される訳ではないからです。
 しかし同時に、政府が「主たる民意」を汲みとっているかいないかを客観的に常に判断できていることが不可欠です。

▼岸田内閣の発足から最近まで、支持率が高めに来ていました。
 そのわけをアメリカ政府内の知友に電話で聴かれて、" Because he's not so controversial "、岸田総理はさほど論争を呼ばないからだよ ( 直訳だと、彼はそう論争的ではない ) 、と答えて、不思議なくらい納得されました。

 この頃は、支持率が下がっていますが、もともと高いときから、国民に支持されていた訳では無いと知ることが、肝心です。
 人間はいつも、「仕方ない」という言葉と共に生きているのです。
 論争を避ける指導者と、仕方なく共に、社会生活を送っていたのであり、ふつうに言う「支持します」ということとは決定的に違う、それを正しく、かつ深く理解していないと政府当局者も国会議員も、世を見誤ります。

▼中国と、それに付き従う韓国、さらに付き従うしかなくなってしまったロシア、もともと中国に使われ生かされてきた北朝鮮、日本の隣人はいずれも、人間の尊厳を無視して工作活動に依存している国家群です。
 それに負けないようにするには、政府、国会、国民の連帯が欠かせないのですが、その連帯とは「みな同じく賛成し行動を共にすること」では、民主主義国家の日本においては全く無いのです。

 違う意見をこそ共存させ、かつ一致点を探して、その一致点において連帯する。

 議院内閣制において、与党の役割は、これをずっと絶え間なく、政府に求め、実現の努力を続けることです。
 だから、自由民主党を中から変えることが王道であり、正解だと申しています。

▼今回、中国が弾道ミサイルを日本の海へ撃ち込み、台湾の封鎖をテストしたことについて米軍の中枢と議論するのも、その一環です。
 誰に指示されるのでもなく、誰に費用を出してもらうのでもなく、自主、自力、自費にて、かつ自由民主党の国会議員として行動しているのも、岸田文雄総理ご自身をはじめ、政府のどなたに対してもなんでも言える自由を確保するためです。

▼ほんとうは「内閣支持率の見方」といった皮相の問題ではなく、民を主 ( おも ) とするまつりごと ( 政 ) とは何かという、哲学の問題です。





 
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