On the road~青山繁晴の道すがらエッセイ~

2022-11-05 04:17:04
この日時は本エントリーを書き始めた時間です
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英霊への深きも深い感謝を忘れない  祖国の今日と明日のためにこそ



▼これは、10月13日木曜にあった「硫黄島戦没者遺骨引渡式」です。
 靖國神社の向かい側にある千鳥ヶ淵戦没者墓苑で開かれました。

▼硫黄島は、英霊のご遺骨を取り戻す努力が、武漢熱のさなかにあっても続いてきました。
 滑走路を引き剥がさない限り、わずかしかご遺骨を取り戻せません。
 その滑走路の引き剥がしのために、わたしを含めた少数の議員の努力は続いています。
 理解者となってくださっていた安倍さんを喪い、困難はさらに増している感がありますが、諦めることはありません。

▼こうした情況でも、ボランティアのみなさんの絶えざる努力は、上述のように続いています。
 ことしは、21柱のご遺骨が確認されました。
 写真は、前述のように靖國神社から大きな通りを挟んだ向かい側、千鳥ヶ淵の一角で、ご遺骨をお迎えしているところです。



▼国会議員の日程というのは、当然ながら、絶対的義務としての公務が日々あります。
 しかし同時に、実は、自由意思による日程もたいへんに多いのです。
 たとえば、自由民主党の本部でほぼ毎朝8時から開かれる『部会』がそうです。
 その部会の役員にとっては義務です。
 一方で、役員ではない議員は、まったくの自由参加です。

 不肖わたしで申せば、経済産業部会は、部会長代理ですから出席は義務です。
 しかし、外交部会、国防部会、あるいは総合エネルギー戦略調査会はいずれも、わたしの専門分野に直結する部会と調査会ですが、役員ではないので、出席はすべて自由意志に任されています。

 総理大臣にならない限り、あるいは大臣にならない限り、与野党を問わずに、そうです。
 したがって怠けようと思えば、国民から憲法の定めによって受け取る歳費とはまったく見合わないほどに怠けられることがあり得ます。
 政治記者の時代から知ってはいましたが、議員となって、それをさらに痛感しています。
 ありのままに申して、本会議と委員会に出席するだけなら、主権者・国民のみなさんからの負託に応えていることには全くならないと考えます。

 こうした英霊をお迎えする大切な行事も、厚労省の政務三役 ( 大臣、副大臣、政務官 ) を除けば、すべて自由参加です。
 参加されている少数の超党派の議員には、こころのなかで敬意を持ちます。

 そして何より、英霊をかつての戦地から取り戻すために努力を重ねておられる民間の関係者のかたがたに、尽きない感謝と尊敬を申しあげます。
 


▼式典では、海上自衛隊の荘厳な奏楽がおこなわれました。
 英霊に伝わりますことを、魂から、祈りました。



▼そのあと、国会内の公務に戻り、そして再び国会を出て、「シベリア抑留関係者慰霊祭」に向かいました。
 こちらは、さらに参加議員が少なくなりましたが、逆に、参加する議員はなんらの義務が無くとも、参加します。

 魂を込めて、献花をいたしました。
 ウクライナ戦争によって、ソ連・ロシアが同胞にどのような極限の苦境を強いたか、わたしたち日本人に今、より鮮明に理解できます。
 同胞のたとえようもない苦難がすこしでも報われますよう、これからも貫くべきを貫く、続けるべきことを続けることを、胸のうちでお誓い致しました。



 
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