On the road~青山繁晴の道すがらエッセイ~

2023-02-19 06:24:29
この日時は本エントリーを書き始めた時間です
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確かに、魂からのやり取りがあったと感じます



▼「あれ ? サイン会があったの ? 講演会じゃなかったの ? 」と、不思議に思うひとも居るでしょうね。
 そうです、ぼくも実は内心で不思議に思っていたのです。
 え、これはサイン会だったっけ、と。

▼きのう2月18日土曜の朝、平日も週末も変わらず朝早くから仕事であることをちょっと負担に感じつつも、元気に北陸新幹線に乗りました。
 長野で降りると、地元のかたが運転してくださる車に乗り換え、山中のワインディング・ロードから信濃大町を目指しました。
 左右の雪の森林は、ちょうどブリューゲルが描いた光景とそっくりで、1月に訪ねた欧州を思い出しました。

 そして、講演会場に着くと、地元の書店主さんが転がるように近づいてこられて、「夜想交叉路」をはじめ青山さんの本を持ってきたのでサインしてくださいという趣旨を、仰いました。
 もちろん快諾しつつ、『日帰りの新幹線に間に合うかな』とは考えていました。



▼さて、講演の始まりです。
 自由民主党の憲法集会ですから、憲法の9条や前文が、国民の護りだけではなく、子供たちの教育にどんな影響を及ぼしているかについても内容に含めながら、根幹に触れるところと、極めて具体的なところを織り交ぜて、わずか1時間10分の時間に盛り込んでいきます。

▼冒頭、ぼくを招いてくださった護る会 ( 日本の尊厳と国益を護る会 ) の当初からのメンバー、務台俊介代議士から、お話がありました。
 ぼくはそのあと、務台さんとのご縁も話しました。

 務台さんは、かなり前の政務官時代のミスを、いまだに野党の左派色の強い対立候補らからずっと攻撃されて、選挙で苦戦しています。
 ミスはその通り、ミスです。しかし務台さんの実像は、嘘のつけない、表裏のない人でもあります。政治家には珍しいひとなのです。

 また、務台さんが総務省の行政官の時代に、国民保護法を創るために、民間の専門家だったぼくと連帯したのです。
 この国民保護法が平成16年に施行されるまで、日本には社会保障はあっても、有事や重大テロのときにいかに国民を護るかという法律が一切、無いという国でした。
 だから、国民保護法を創るまでに、烈しい抵抗がありました。それを突破できたのは、ぼくが民間人にもかかわらず真っ直ぐに連携してくれた、務台さんら改革派官僚のおかげでも、ありました。

 講演が終わったあと、ある関係者から「今日の講演を聴いて、初めてちゃんと応援演説にもなっている話を国会議員から聴いたと思いました」と言われ、なるほど、と考えました。
 というのは、国会議員は、別の議員の地元に招かれても、ほとんど自分の話、自分をアピールする話ばかりをして帰る、それが仮に選挙中の応援演説であっても同じ、という人が多いのです。

 関係者は、「青山さんの話で、ああ、務台代議士というのは、ほんとうはそういう人なんだと初めて分かりました」とも仰いました。



▼スキーを通じて、山のように豊かな思い出のある信州のみなさんと、これから祖国をどうするかをめぐって、ただの講演会というより、魂からのやり取りと言うべきやり取りができたのではないかと感じています。



▼よき質問を複数いただき、丁寧に、答えることができました。



▼そして、講演、質疑応答が終わると、地元の書店主さんの要請に応えて、臨時のサイン会です。
 
 講演を聴かれたかたがたが、どっと押し寄せ、書店主さんが持ってこられた本は、新しい小説の「夜想交叉路」 ( ここです ) も、皇位継承まんがの「誰があなたを護るのか 不安の時代の皇 ( すめらぎ ) 」 ( ここです ) も、すべて完売、そのすべてに、買われたかたのお名前を入れ、自作の座右の銘からひとつを選んで書き、皇紀で年月日を入れ、最後にぼくの名を小さめに書いて、サインも完遂できました。

 新幹線や飛行機に間に合うかどうかを心配するのは、いつものことですが、きのうも、地元のかたが奥さんの車をとても上手に運転してくださり、感謝しています。
 同乗して地元事情を誠実に教えてくださった大町市議、大竹真千子さんにも、感謝しています。
 北陸新幹線は、無事に、間に合いました。

▼こうしてきのう土曜の夜に帰宅し、きょう日曜の朝はまた、早くに自宅を出て、神戸での独立講演会へ向かいます。
 独立講演会は、水面下の交渉の数々を、みなさんと対面して、厳しい限定条件のもとで明かす場です。
 いまは3月の東京会場を募集しています。これです。

 信州でも、神戸でも、東京でも、間近にお会いしましょうね。

 ところで、あの講演で初めてぼくの話を聴かれ、帰宅されて「夜想交叉路」のページを開いて、これは小説じゃないか、あの国会議員が小説を今、公務と同時進行で書いているのかと、驚かれたひとも少なくないのではないでしょうか。
 わはは。
 驚かせて、ごめんなさい。




 
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