On the road~青山繁晴の道すがらエッセイ~

2023-05-16 03:05:17
この日時は本エントリーを書き始めた時間です
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党員数 2 連覇、主権者のみなさんに深く感謝申します  ただ・・・苦闘千里は続きます





▼いずれも昨夜、5月15日月曜の深更に、信頼できる若手記者ふたりからそれぞれ送ってきてくれた写真です。
 自由民主党本部の記者会 ( 平河クラブ ) に貼り出された、同じものですね。

 ・・・この個人ブログは、まさしく個人的なものです。しかし公開情報ですから、本音を書くとは限りません。
 書いてあることに、嘘はゼロです。同時に、本音のすべては書かないということです。
 ぼくの本心を明かさないということでは、まったくありません。本心は、たとえば街を何気なく歩いているときも、そのまんま明かしている性格です。
 ではなぜ、公開情報では本音を書くとは限らないか。それは、おのれ以外のすべてのひとに対する配慮です。にんげんの基本ですね。
 だから個人攻撃もしません。
 たとえば今、紛糾しているLGBTQ+法案の関連でも、個人攻撃をせよという主権者の一部からの要求は烈しいですが、しません。

 本音はいつ語るか。
 それは、「限定条件のもとで水面下の交渉などを語ります」と宣言している独立講演会 ( 次は6月11日・日曜の福岡、今週の5月19日金曜13時に募集〆切です。ここに情報があります。そのあといつ福岡でやれるかは正直、分かりません ) 、それと会員制レポートの東京コンフィデンシャル・レポート ( TCR / これです ) のふたつです。

▼話を戻すと、この公開ブログでも、そりゃ人間ですから、本音を語りたくなることはあります。
 ゆうべは夜が更けてゆくにつれ、国会議員となってから魂の奥に積み重なっている鬱屈が、とても静かに、しかしだからこそ深くなっていくのを感じていました。

 そこに、まずテレビの記者から「党員数1位」の連絡がありました。
 ぼくは知ってはいました。内示があったという意味ではありません。他の議員ならあるかもしれませんが、真の意味で無派閥議員であり親分 ( 派閥の領袖 ) や派閥幹部という存在が居ないぼくには内示などありませぬ。ただ、立ち話では「2年連続で、大差をつけて1位ですよ」と聴いていました。
 そしてこの記者は、取材というより、純粋に喜んで連絡をくれたのです。

 その気持ちをうれしいと思いました。
 なによりも、きっと「自民党」が嫌いな主権者ほど、その志のためにこそ、ぼくが貫いている「自由民主党を中から変えて祖国を変える、その王道を往く」というやり方に共感してくださって、党費の年4千円という負担にも耐えて党員になってくださっていると思います。
 そのみなさんへの、感謝と、愛情というべき熱いものが内心に噴き出してくるのをありありと感じました。
 また、実にたいへんな事務処理を黙々と務めてくれる秘書3人への感謝を、あらためて思いました。

 それでいて、記者には、どこか冷淡に対応してしまっていました。
 記者さんには気の毒しました。
 まぁ、めげない、明るい日本女子ですから、大丈夫だと思いますが・・・記者さんのひとことに、ヒントがあります。
「ことしは貼り出されて良かったです」

▼覚えているひとも居るでしょうか。
 去年は、1位になったことが自由民主党の役員会で報告されたあと、メディアにも主権者にも何も公表されなかったのです。
 深夜になって、これはおかしいと気づいたぼくが、ある重要人物に電話でありのままに問い、その人物にひとばん考えてもらって、翌日に前述の自由民主党本部・記者会 ( 平河クラブ ) にようやく貼り出されたのでした。

 かつて党大会で、小野寺組織運動本部長 ( 元防衛大臣 ) が「党員数ベストテン」を発表され、その第10位に入ったことを、大会会場の大画面で初めて、知りました。
 周りの議員は、たいへんにどよめきました。
 前の席の大物議員が振り返って、「これまでベストテンに参議院議員が入ったことは無いですよ。みんな衆議院議員が取っていった残りなんだから、参議院は」と仰いました。
 なるほど、と思い、その後の反響の大きさから「団体の力や、ましてやおカネの力によるのではなく、自律した主権者の自由意志だけで自由民主党員を集める」ということの本質的な意義に、あらためて気づいたのでした。

 と言っても、献金受けず、パーティ開かず、団体支持はお断り、というだけではなく後援会も作らず、後援会長を置かず、地元も作らないという、これまでの国会議員には決して無かったやり方は変えません。
 だから、なんと、動画の「青山繁晴チャンネル☆ぼくらの国会」 ( ここです ) のなかで、それも最後にひとこと主権者に呼びかけるだけです。

▼これまでの政界の常識ではまったく考えようもないその方法で、まず去年に1位となり、それが、あろうことか伏せられようとしたのでした。
 だから、前述の女性記者の「ことしは貼り出されて良かったです」という言葉になったのですね。

▼では、ことしは去年と大きく変わったのか。
 いや、さして変わったとは言えませぬ。

 連絡してくれたふたりめの記者は、新聞の男性記者です。
 彼によれば、記者会見での説明は木で鼻をくくるようで、1位は青山さん、というだけで終わり、連覇であることも何も説明が無かったとのことです。
 残念ながら、日本の記者は、発表にそのまま左右されますから、その後の報道でも、まるでぼくが初めて1位になったかのように報じられることが多かったのです。
 そして写真の「資料」の貼り出しが、これも説明抜きであっただけです。

▼今朝も早くに自由民主党本部に入りました。
 早朝7時20分台に、党本部の1階で開かれる拉致問題対策本部へ入りました。きょうの部会も、一番乗りです。その後からやってくる議員にたくさん、お祝いの言葉をいただきましたが、みな、連覇とはご存じありませぬ。


( 拉致問題対策本部で党に要望を述べています )

▼要は、あまり印象に残したくないのでしょうね。
 逆にそれは、たいへんに意義深いことです。
 なぜか。
『これまでの自由民主党とは違うことが、主権者の自由意志によって起きている』ということですから。

 わたしはLGBTQ+法案でも、最後まで、意志を貫きます。
 きょう5月16日火曜の政審や総務会で、自由民主党の手続きが終わってしまうかもしれませんが、後半国会のさなか、参議院で委員会が数多く開かれています。
 わたしもこのあと、党本部から国会議事堂へ移り、経済産業委員会に出席し、総務会などは発言どころか、出席も物理的に不可能です。
 推進側は、それも含めて計算しているのでしょう。良くないやり方です。

 このブログに「青山さんをアンカー時代から信頼してきたのに、差別する側だったのか。失望した」というコメントが「当事者」と名乗って書き込まれています。
 わたしがいつ誰を、差別したでしょうか。
 少年の頃から、小学校にもあった差別と、戦ってきました。

 この法案の最大の問題のひとつはそこなのです。
 法案に賛成しないなら「差別する側」。
 思わず知らず、深刻な弊が露呈しているのではないでしょうか。

▼辛いことばかりですが、その日々に世に送り出した物語の「夜想交叉路」は、やっと読者の求めに応じて、紀伊國屋のネット書店に少数ながら、補充されました。
 ここにあります。
 読んでくださるひとが、ひとり増えたら、そのひとり分、ぼくに新しい勇気が生まれます。
 まさしく、本音 ! 

▼いま、委員会が昼の短い休憩に入り、出口太公設政策秘書から「政審も総務会も通ってしまいました」という連絡がありました。
 前述の通り、ぼくの姿勢は何も変わりません。





 
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