On the road~青山繁晴の道すがらエッセイ~

2023-07-16 21:29:25
この日時は本エントリーを書き始めた時間です
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【かなり推敲しました】  こんなにも誤解が日本の社会にある・・・


( いまも暮夜、胸のなかで一緒にいることに変わりありません )


・・・という現実をむしろ良く知るために、この個人ブログのコメント欄を無くさないでいます。

▼その目的は今も生きています。
 ほんらいの性格では、意外かもしれませんが、暢気 ( のんき ) に考えてしまうので、「えーっ。こんな受け止め方をされているのか」「巧みに作られた嘘をネットでこんなに広められているのか」という現実を正しく把握するためには、とても役立っていると考えます。

▼ですが、コメントを見るたびに、やや意欲を削がれます。
 それを考えると、はて、このまま続けるのがいいことかどうかと、すこし疑問になってきます。

 意欲を削がれ鬱屈が増えたからといって、国益と国民益のために働くのをやめたり、努力を減らしたりする訳では全くないのだから、いいのじゃないかと思いつつ・・・果たして、これでいいのかと考えることはあります。ちらっとだけですけどね。

▼コメント欄を無くすのは簡単ですが、それをやると、全体のわずか5%以下であってもしっかりやって来る励まされ、勇気づけられるコメントを見る事もできなくなってしまいます。
 それに、自由に意見を言ってもらうのは、やはり根本的に大切なことです。
 だから、ちらっと考えるだけであって、実際に無くすことはしないでしょう。

▼意欲を削がれるひとつの典型例が、「メタンハイドレートをなぜすぐに実用化しないのか」というコメントです。
 悪意のあるコメントなら、まだいいのです。悪意は必ず押し寄せて来ると、覚悟をしっかり最初から決めていますから。
 それより、あくまでも善意で、おそらく善意で来る、しかし現実とは大きく食い違っているコメントがちょっと辛いですね。

 これは、まさしくわたしが日々、戦っている抵抗勢力に対して、主権者・国民の声として仰ってくだされば助かるのです。
 なぜ敵の正面ではなく味方の足に、来るのでしょうね。

 実用化するために、たとえば今日7月16日の日曜も、国会は閉じていても休日でも、朝からこの夜まで、行政官・官僚らと交渉を続けているのです。
 経産省のなかにも、その傘下の産総研の中にも、いまだに抵抗勢力は居ます。
 わたしがあえて良心派と呼ぶ人々も、民間の専門家時代としても国会議員としても、僭越ながら懸命に育ててきました。それでも抵抗勢力の方が裾野がはるかに広いです。
「日本は資源のない国でありますから」と言って、ガスも電気も国民に高く売る方がもともと絶対多数派ですから。

 抵抗勢力の背後には、経済界を中心にした既得権益グループがいるのですから、それは強力であり、深く根づいていて、しかも狡猾です。
 しかし彼らのところに「早く実用化してくれ」という国民の声が毎日やって来て困る・・・という情況ではありません。これは内部証言によります。

 経産省も、産業技術総合研究所 ( 産総研 ) も、日本の主要な各経済団体もすべて、ネット上に、コメントの受付欄があります。
 いま念のためすべて確認しましたが、どなたでもコメントを出せます。
 この個人ブログと同じネット上で、かつ匿名でコメントする事ができますから、上述の『なぜ敵ではなく味方に ? 」という疑問は、どちらかといえば自然な疑問ではないでしょうか。

▼そして、もう何度も申しあげてきましたが、たとえばアメリカのシェールガス、シェールオイルは、そのいちばん最初から考えれば、実用化までにざっと100年を要しました。
 日本のメタンハイドレートは、実用化に向けて歩み始めてからまだその4分の1の時間にもまったく達していませんし、ありのままに申して、ぼくが国会に出てから、歩みは大きく加速しています。国際学会では、世界の専門家から驚きの声を聞く事があります。
 新資源の開発というのは、それまで使っていた資源に置き換わるということですから、どこでも、既得権益の側から大きな抵抗があります。

 また資源は、その技術開発に非常に時間の掛かるものです。
 ましてや、メタンハイドレート・メタンプルーム、レアアース・レアメタル、コバルトリッチクラスト、マンガン団塊、金銀銅などを含む熱水鉱床という、ぼくらの取り組んでいる日本のあたらしい自前資源はすべて、海中ないし海底の資源ですから、巨大な水圧との戦いをはじめ、宇宙開発よりも困難な面が複合的にあります。
 それを宇宙開発とは比較にならない少額の予算でやろうとしているのですから、簡単にいくはずもありません。
 その予算は、日本海の表層型メタンハイドレートについてはかつてはゼロでした。みんなで水面下の努力を重ねて、すこし改善されつつあるのです。

 上記のことは、これまでずっと発信に努めてきました。
 そのために既得権益の側からは恨みも買い、圧力も増えていますが、主権者のみなさんのために発信を続けています。
 しかし意欲をやや削がれるコメントのもうひとつの典型例が、「発信が少ない」「発信がない」というコメントです。

 どんなに忙しくても動画の「青山繁晴チャンネル☆ぼくらの国会」の収録 ( たいへん手間と時間を要します/これです ) を怠らないのをはじめ、発信にほんとうに時間を割いています。
 地上波のテレビ、衛星放送のテレビの番組に参加しないのは、いま全くオファーがないからであって、テレビ局が考え、決めることです。
 ある政治家や専門家のように、実は芸能プロダクションに所属しお世話になりギャラもいただくということをすれば、劇的に変わりますが、それは、わたしではありませんね。

 そして、ご自分がたまたま眼にされていないと、「発信が少ない」「発信がない」となるのが、現在のネット社会のやむを得ざる特性でもあるのでしょう。
 こうしたなか、数はこのブログへのコメント全体のおよそ5%以内で、とても少ないですが、励まされるコメントには、こころの底から感謝しています。ありがとうございます。
 そうしたあなたには、あらためて申します。あなたの言葉は、闇夜の足元の清い光です、と。

 夏の孤独な夜のつぶやきです。

 ツィッターというアメリカ製のものが現れてから、呟きという、奥行きのある日本語が、使いにくくなってしまいました。
 ちなみに、わたし自身はツイッターもフェイスブックもスレッズも使いません。 ( 議員会館の青山繁晴事務所の秘書さんは別ですが、その内容は、このブログの内容を写しているだけです )
 ブログは、自主管理のサーバーで運営できるから、こうして長年変わらずに、これも発信しています。
 そして、「呟き つぶやき」という言葉は、ツイッターですこし歪められていても、こうしてエントリーの最後に使いました。
 ほんらいの日本語の触感が、どの言葉にも健在であるようにするのが、作家としての生き方だと考えるからです。
 どれほど公務に忙しくても、日本語の深い味わいから来る生きる歓びを、みんなと共有する仕事も続けたいです。できれば、これを読んでください。






 
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