On the road~青山繁晴の道すがらエッセイ~

2024-05-14 03:31:49
この日時は本エントリーを書き始めた時間です
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みなさんとの約束を果たす動画です



▼いつもと同じく自主出張で、連休を活かして訪れた真珠湾では、アキリーノ米軍インド太平洋軍司令官 ( 当時 ) 、ケーラー米海軍太平洋艦隊司令官らとそれぞれ通訳を挟まずに、大切な議論をしました。
 その直後に退任された、知友のアキリーノ海軍大将 ( 今は退役大将 ) のことは、初めて動画でも、公開できる部分にギリギリ絞って話しました。これです。
 一方で、太平洋艦隊司令官に新任のケーラー海軍大将との議論は、公開情報では一切、お話しできません。

▼その真珠湾では、こうした公務のスキマを縫って、志ある主権者のみなさんに、わたしたちの思い込みを大逆転させる『日本では徹底的に隠されている真実』の現場を一緒に歩いて、ひとつひとつ解説していきました。
 これも、専門家であり作家でもありつつ国会議員であるわたしとして、違う公務でもありました。

▼その解説の中身の一部を、「青山繁晴チャンネル☆ぼくらの国会」 ( ここ / 数十秒で完結するショート動画はここ ) の第729回「これが中国の歴史破壊工作だ」 ( これ ) でお話ししています。
 真珠湾の歴史展示は、わたしたちが刷り込まれ、思い込まされてきたこととは真逆です。
 アメリカの実質的な戦争記念館で、あろうことか、日本のかつての帝国海軍を絶讃しているのです。
 それを、中国が反日工作をおこなって変えよう、潰そうとする現場、ザ・ゲンバです。
 
▼写真は、動画では触れる時間のなかった、戦艦ミズーリです。
 


▼ミズーリの艦内でも、中国の工作活動を疑わざるを得ない変化は起きていました。
 鹿児島の知覧にある特攻平和会館の協力で、日本の特攻隊の青年たちを深い敬意とともに展示する特設スペースが、その特攻機の攻撃を受けた戦艦ミズーリの艦内につくられていたのです。

 それが主権者のみなさんと再訪してみると、スペースが姿を消しています。
 展示のごく一部が、残るのみになっていました。
 一部が残っているだけでも、中国や韓国、北朝鮮といった反日国家としてはさぞ、許せないことでしょう。
 先人が命を捧げられた祖国への献身と、かつての敵国アメリカのまさかの敬意に、応えるために、わたしたち日本人はできれば沢山、ここを訪れたいですね。

「訪れようかな」と思われるひと、あるいは「円安のダメージも加わって訪れるのはとても無理だけど知りたいな」という志のあるかたは、どうぞ、この写真付きの現場報告をご覧になってください。本の宣伝などでは全くありませぬ。



▼その「まさかの敬意の特攻隊展示」がどこにあるかというと、この甲板にある降り口から艦内に入ったところにあるのです。
 その甲板から見える、このわずかなへこみ、これは何か。
 前述の現場報告書にも載せています。

▼そうです。
 日本の十代の戦闘機乗りが、烈しい対空砲火を見事くぐり抜けて、巨大なミズーリに突入した、しかし艦にはほとんど打撃を与えることができず、このわずかな凹みだけを残した、それです。

▼日本の若者は、上半身がちぎれて、顔の表情もはっきりしたまま甲板に転がりました。
 ミズーリの水兵たちは、罵声を浴びせながら蹴りつけました。
 ところが頭上から、キャラハン艦長の声が響きます。
 沖縄戦の激戦のさなかです。
 キャプテン・キャラハンは「その若者は、われわれと同じく祖国のために勇敢に戦った。合州国海軍の正式な海軍葬を持って弔おう」と提案なさいました。

▼ミズーリの乗組員は、艦内から赤と白の布を集めて、旭日旗を縫い上げ、それにご遺体を包んで、正式な弔砲も撃ち、沖縄の海に帰しました。
 甲板の足跡は、実際にミズーリの士官や水兵が弔いのために立った、そのままを記録しています。



▼左に3人、右に3人、中央に1人の米海軍兵が、敵国日本の若者の遺体を、前述のように手縫いの旭日旗でくるんで、海へと滑り込ませたのです。

 人間の奇蹟とも言うべき、その真珠湾でたった今、わたしたちが直面したばかりの現実を、この動画で、どうぞ視てください。特攻のかつての若者のためにも、それを支えたご家族、ご遺族のためにも、伏して、お願いします。





 
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