On the road~青山繁晴の道すがらエッセイ~

2025-03-07 00:10:45
この日時は本エントリーを書き始めた時間です
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夫婦別氏 ( 別姓 ) を主張する経団連とのガチンコ討論会が、自由民主党本部で開かれました



▼経団連はたとえば、「多くの銀行口座は、通称 ( 旧姓 ) では開けない」として、「選択的夫婦別氏」を強く主張しています。
 しかし過ぎたばかりの昨日、3月6日木曜の夕方、自由民主党本部に経団連の幹部が来られて開かれた討論会で、政府の金融庁が「8割の銀行で、通称 ( 旧姓 ) でも口座を開けます」と明確に証言しました。
 経団連の掲げた根拠が、事実とまるで逆ですね。

 わたしは挙手して、経団連の幹部がわざわざ自由民主党本部に来られたことに礼節として丁寧に謝意を述べたあと、「日本経団連が、事実に基づかずに夫婦別氏を主張するのはアンフェアです。フェアに誤りをみずから正してこそ、公平に議論ができます」と問題提起しました。

▼また、政治記者となるまえに経済記者だった時代に財界を担当したことを踏まえ、「きょうの経団連の説明や主張のなかに、たいせつな伝統を活かすという視点が微塵も見られなかったことに驚きました。日本社会の個性を大事にして活かす経済活動があってこそ、日本の資本主義の健全な成長と進展があるはずではありませんか」と指摘しました。

▼さらに、経団連の事務方の説明は「女性研究者が夫婦同姓の制度の束縛と、通称 ( 旧姓 ) の使いにくさに苦しんでいる」という趣旨で、あたかもすべての女性研究者がそうであるかのように強調する説明でした。

 それに対し、「わたしの配偶者は、最前線の女性研究者です。日本女性で初めて船長の資格を取ってメディアに持て囃されたときは、結婚前ですから旧姓です。わたしと結婚して、青山姓となりましたが、それに苦しむどころか、家族の一体感をたいせつにしています。話に特定のバイアスを掛けるべきではありません」と述べました。

▼詳しくは、「青山繁晴チャンネル☆ぼくらの国会」の次の収録で、話します。
 次の収録・・・というのは、きのう3月6日の昼から、「青山繁晴チャンネル☆ぼくらの国会」の最新版の収録をしたのです。
 経団連との討論会が開かれたのは、そのあとの、午後4時から5時45分ぐらいまでです。
 したがって『夫婦の姓をめぐる動画の収録は、このあとの討論会で、経団連の言い分をきちんと聴いてからにしよう』と決めていました。
 次の収録は、1週間後の3月13日木曜に、なんとか公務のスキマ時間を見つけて、行いたいと考えています。

 きのう昼の収録で6本を撮りました。早速に1本を今夜、アップしています。
 これです。
 ホワイトハウスでのトランプ大統領とゼレンスキー大統領の激突をめぐる「罠」 ( わな ) について分析しています。

 未紹介の最新放送のひとつも、お知らせしておきます。
 これです。
 プーチン大統領が北海道への侵略まで狙うことが現実的にあり得るという、未曾有の、これまでは考えられなかった脅威について、ありのままに述べています。
 恐ろしい時代が始まっています。



▼この夫婦別氏をめぐる討論会に詰めかけた取材陣です。
 取材は冒頭だけ、あとは終了後のブリーフィングと、それから終了後に党本部を去る各議員への自由なぶら下がり取材です。

 これだけの記者、カメラマンを出して、決して、わたしには何も聴きません。
 違うテーマの部会などであれば、終了後のぶら下がり取材でなにかを聴かれることがあります。しかし夫婦別氏のテーマの時は決して聴かれません。
 わたし自身は淡々と、記者諸君のまえを通り過ぎるだけです。

 おそらく、夫婦別氏への反対論、なかでも明確な反対論は聴かないことにしているのだろうし、自律した意思を持つべき記者が、上司であるデスクや部長から「反対論は放送しないからな」といった含みのある指示を受けているのでしょう。
 18年9か月、記者を務め、その後はテレビ番組にも参加していましたから、メディアの手の内はよく分かります。

 ここでも思い切り、「報道しない自由」という歪んだ方法を行使してしまっています。
 オールドメディアと命名いたしましたが、ほんとうはオールド左翼・メディアです。ふだん、そこまで言わないようにしていますが、経団連もメディアも、こうやって左のバイアスを掛けていくことは、みずからの影響力を削ぐばかりです。

『反回想 わたしの接したもうひとりの安倍総理』という本は、実は、安倍総理に冤罪も被せたメディアへのアンチ・テーゼ ( 反対命題 ) でもあります。
『新版 日めくりカレンダー』は、上司の言いなりのような生き方への、ひとつの問いかけでもあります






 
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