2025-04-11 02:05:27
この日時は本エントリーを書き始めた時間です
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【最後の方にすこし書き足しました】 NATOのルッテ事務総長と真正面から議論しました
▼来日されたマルク・ルッテNATO ( 北大西洋条約機構 ) 事務総長が、超党派の国会議員による議連とも会われ、わたしはNATOと日本のかかわりについて、ルッテ事務総長に問いました。
場所は国会内です。
▼同時刻に、自由民主党本部で、量子論をめぐって阪大の教授らと議論する重要な会が開かれ、わたしはまずそこに参加して、教授らと量子論の本質をめぐって議論しました。
それを終えて大急ぎで国会に移動し、こちらの会は途中から参加したのです。
参加するとすぐ、この議連の役員から「質問をお願いします」と促されて、わたしは立ってまず「閣下、この機会をいただいたことに感謝します」と申しあげました。
そして民間専門家の時代から考えてきた「NATOがもしも自主的に、その軍事的かつ政治的機能をアジアへも拡大するなら、日本がそこに仮に部分的であっても参画し、日欧が連携して中国の脅威に対峙することができる」という試論について問いました。
これは石破総理の「アジア版NATO」、つまり日本が中国とも一緒になり ? アジアでNATOをつくる ? という珍説とはまったく逆のものです。総理は就任後にこれを仰って、その後に事実上、引っ込められている状態です。
こうしたとき遠慮しないで英語で直にやり取りします。
国際的な議論の場で国会議員が国際共通語 ( 英語 ) を用いずに、自国語のみで話して通訳に時間を取られ、また海外の要人といわば間接的な会話しかしないというのは、わたしが経験してきた限りでは日本だけです。
そもそもルッテ事務総長も元はオランダの首相ですから、英語はまったく母国語ではありません。
おたがいに、まさしく国際共通語としての英語で議論するのがふつうです。
( ただし、もし例えばわたしが閣僚や総理となって公式の場で議論するときには、逆に日本語でおこない、外務省の記録に日本語で残すことが不可欠です。
しかし、ひとりの国会議員として議論するときは、国際共通語でおこなうべきです。
また仮に閣僚や総理となっても、公式の議論の前後には必ず国際共通語で直に海外の首脳・要人と話して、人間関係を造ることも非常に大切です )
▼ルッテ事務総長は、わたしに問いに対して、NATOは欧州諸国限定だという趣旨をお答えになりましたので、わたしは議連の役員の諒解を得たうえで、再度、「欧州諸国限定という考え方では、NATOがその目的を充分には達成できない時代になっています。新たな発想も必要ではありませんか」という趣旨を問いかけました。
ルッテ事務総長は、「日本とNATOは、中国の脅威が最大の問題だという認識が共通している」という趣旨をお答えになりました。
( いずれも言葉の通りではありません。あくまでもわたしが解釈した「趣旨」です )
▼会の終了後、ルッテ事務総長閣下の元へ行き、名刺を交換し、さらにすこし議論しました。
ルッテ事務総長閣下は、おそらく大谷選手よりも背の高い人です。
オランダ人は、スピードスケートの選手だけじゃなく、とても大きな人が多いですね。
二階と会話しているよう、というのはちと大袈裟ですが、中二階にいる人と会話しているようでした。
まことに僭越ながら、おたがいに短い会話を楽しめた印象が強く残りました。
▼ところでわたしはこの頃、幕末期に苦境に直面した周布政之助を思い浮かべることがあります。
この人の表情は、萩博物館の人物画に遺されています。秘めた苦渋というのはこういうものかと思わせる、奥行きのある表情です。
わたしの苦渋は、無条件の公開情報であるこの個人ブログでは、まだすくなくとも当面は、語りません。また、時機が来てもすべては語りません。無条件の発信はいつも、外国の工作員が彼らの任務として丹念なチェックを入れています。
独立講演会では、おのずから、苦渋の一部については語って問題意識を共有することになるかなと思っています。
同時に、無償、無条件の発信でも常に、発信の時間をつくるのがどんなに無理なときでも、ベストを尽くします。
そのひとつである「青山繁晴チャンネル☆ぼくらの国会」は昨夜、トランプ大統領の高関税についてオールドメディアに出ているのとは大きく異なることを語っています。
これです。