On the road~青山繁晴の道すがらエッセイ~

2025-07-01 03:39:01
この日時は本エントリーを書き始めた時間です
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北朝鮮の独裁者の名をはじめ全ての誤植を修正した重版を、6月27日からすでに発刊しています



▼去る日曜日、6月29日に、出張先の大阪を早朝に出て札幌に飛び、北海道の主権者のみなさんに魂を込めて話し、大阪にとんぼ返りして、参院選の立候補予定者の柳本あきらさん、長尾たかしさんのおふたりと共に関西の主権者のみなさんに、この苦しい現実をどうやって一緒に乗り越えるかというお話をしました。
 この無茶な日程で札幌へ飛ぶ機中から、なんと黒部ダムと立山連峰の夏の大雪渓が見えました。

 かつてアルペンスキーの夏合宿で、長い競技用のスキー板と重い荷物を持って登ったところです。
 ぼくは、荷物にくくりつけたスキー板と共に「地獄谷」に真っ逆さまに転落し、そこから這い上がってきたのでした。
 わはは。

▼札幌と大阪を往復する機中では、参院選の政策を練ることと、北國新聞の連載コラムのゲラを直すことと、それから小説『夜想交叉路』を文庫本にするための全文の改稿という、それぞれ矛盾した仕事を同時に遂行しました。

 ナマの政治の公務、日本の地方紙を代表する新聞に寄稿しているノンフィクションの原稿の仕事、それからフィクション、小説の仕事という、頭の使い方がまるで違うトリプルワークです。
 特に小説は、大空にポンと架空の登場人物の人生を描くような仕事です。まつりごと ( 政 ) とノンフィクションといういずれも現実のまんまの世界とは、まるで世界が異なっています。
 飛行機の隣席にいる、同行の公設秘書さんと厳しい選挙の打ち合わせをしていて、手元のモバイルパソコンに目をやると、いきなり小説世界に一変します。
 地球から冥王星に一気飛びという感じです。
 これは、再び、わははですね。

 ただ、昔からこういう切り替えは苦にならないのです。

▼自由民主党大阪府連の会長として、どろどろの海を綺麗にする公務は、想像を絶するほどストレスフルです。引き受けた以上は、当然の責任ですね。
 そのなかで、違う頭を使う仕事として取り組んだひとつが、新刊『憤怒と祈りで建国だ』の全文の見直しでした。

 新刊に誤植が複数あることについて、あらためて読者のみなさんに深くお詫びします。
 編集者は「版元の責任です」と仰ってくださっていますが、著者も責任を免れません。

 北朝鮮の独裁者の名前をはじめ、ありとあらゆる誤植を見つけて正すことと、それからコメの動きのその後について書き加えることに取り組み、もう完了しています。

 そして、ゆうべに版元に確認したところ、すでに重版が書店に並んでいるそうです。
 もしも、もしも可能であれば、第2刷を書店で確認していただけますか ?
 編集者に「ネット書店でも、第2刷を指定して買っていただくことはできますか」と聞いたところ「それは残念ながらできません」との答えでした。
 ただ、いずれ電子版ではなんらかの工夫があるようです。

 しかし、わたしという作家としては、本の手触りや、ほどよい重さを、できれば感じてほしいです。
 本の質感に至るまで書き手自身がすべて工夫して出している本というのは、実は世界的にも聞いたことも見たことも読んだことも無いですから。

『憤怒と祈りで建国だ』はすでに、「ジミントウの国会議員の書いた本なんて読んでやらない」という現実に蝕まれています。
 それをあらかじめ分かっていて、命を削って書き上げました。これも祖国のために、わたしのできることだからです。
 重版を手に取ってくださる日本人がひとりでも増えれば、本望です。寿命は大きく深く減ったでしょう。しかし本望です。





 
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