On the road~青山繁晴の道すがらエッセイ~

2007-07-03 07:56:24

みなみなさま




 ぼくを支えるひとも、はやく死ねというひとも、『青山さんは(アオヤマの野郎は)なぜ、このブログで沈黙しているのか』と思われているのかもしれません。

 いま、パソコンの前に座る時間をいくらかでも短くしたいのです。というより、痛くて、座っていられません。

 ぼくを支えるひとびとに心配をかけたくないので、あまり申したくなかったのですが、このごろのぼくは凄まじい背中痛のなかにあります。

 仕事、すなわち職務から生まれる責任を命をそそぎこんで果たすことは、一切、制限するつもりはありません。
 だから、独立総合研究所から配信している「東京コンフィデンシャル・レポート」のように、いわば身を切って積極的に、ぼくの発信する情報を求めておられるかたがたへのレポートを書くことや、多くのスタッフが一生懸命に支えている報道テレビ番組に穴を開けず、テレビの前で待っている賛否両論のかたがたも裏切らないことなどを、まず優先しています。

 このブログに充分に書き込むことは、いつか背中痛がやわらいでから、とせざるを得ません。

 体調そのものは、空港での書き込みに記したように、いくらか改善した気配はあるのです。
 しかし、そのあと、背中痛が起きました。たまに息が止まるかと、思います。

 パソコンに向かわないで、仰向けに横になると、嘘のようにさぁーっと背中痛が引きます。
 だから、内蔵の病で起きている背中痛ではないと思います。
 先週も、講演をはじめとする出張が相次ぎ、毎日欠かさず、飛行機に乗る生活でした。
 出張先のホテルなどでマッサージや鍼(ハリ)治療を受け続けましたが、まったく効果なく終わりました。

 泳いだり、バーベルを挙げたりの運動も効果なく、ストレッチも、まるで効きません。
 平日は、まったく日程に隙間がありませんから、いまのところ病院には行っていません。

 ぼくは、かつて共同通信の記者のとき、中曽根首相の総理番記者時代に、おなじような背中痛に襲われました。
 このときは、カバーしてくれるほかの記者がいましたから、すぐ病院に行き、医師による座薬を含む投薬治療を行いましたが、まったく効果なく、結局は原因も不明のまま、仕事をしつつ、自然に痛みを抑えていきました。

 もう20年近くも前のことですが、今回も同じようにせねばならないのかも知れません。

 身体の最後の警告であることは理解していますが、ぼくの命は、たまたま預かった天命を、ささやかなりに遂行することにあると思い定めていますから、職務は、そのまま、なにも変わらずに続けます。

 背中にずっと痛みを抱えたまま、テレビも含めてすべての仕事をこなすことは、ちりちりぎりぎりと痛む神経を抑えることでもあります。
 それによって、いらいらしたり、ひとに当たったり、気迫を欠いたりすることだけはないように、おのれを、励ましています。
 しかし、もともとは意志が弱い人間なので、いくらか、骨が折れますね。

 もう背中が痛くて限界です。
 こんな地味サイトを訪ねてくれて、ありがとう、みなさん。





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