2009-01-26 05:13:29
冬のニューオーリンズ
苦しい夜明けまえに、わけもなく落ち着き払って、思う。
ぼくの最初と最後は、物書きだと。
見えないものを書くのが、物書きだ。
ぼくは、物語を紡ぐより、眼の前の現実とぼくなりに戦ってきた。
そしてやがて、現実を物語に叩き込む。
あらかた書いたら、水辺に椅子を置いて、しかし、滅多に座らない。
水に逆らって泳ぎ、水に従って泳ぎ、はるか上流の山の水源まで泳ぎ、遠く下流の海の潮まで味わい、たまに、水辺の椅子に戻ってくる。
あの南のニュー・オーリンズにも、場違いな冬は来る。
その肌寒いミシシッピ河畔に濡れて立つように、今のぼくはある。
そしてぼくは、夏の匂う日本の川辺に帰ってくる。
あっさりと書く。らくに書く。夏の少年が、小川に魚とりの丸い網を入れるように、書く。
- 2014-12-31 19:29:41
- さらば
- 2014-12-30 23:57:22
- あらためて祖国へ
- 2014-12-30 17:37:16
- 簡潔にお答えしておきます
- 2014-12-26 12:00:17
- みなさん、一気の情報です。(サイン会福岡の曜日を訂正しました)
- 2014-12-26 06:46:31
- きょう欧州出張へ出発なのですが…
- 2014-12-23 22:08:28
- 知らせてくれ、というリクエストが多いので…
- 2014-12-23 12:45:01
- 実はぼくも今、知ったのですが…